エーゲ海には長寿の人が多いことを前回のメールマガジンでご紹介いたしました。

今日は、どうして長寿なのかについて研究者達が調べた結果についてご紹介いたします。

1）トルココーヒー（ギリシャコーヒー）
この地域の人たちはこのコーヒーを多飲しています。
朝、一杯のトルココーヒーがいいといっているのです。

イカリア島の長寿を調べたアテネの研究者も同じようにコーヒーだと言っています。

現在トルココーヒーは世界遺産として登録されています。

作り方は、ジェズベという小さな鍋に極細挽の珈琲豆を入れて水を入れてコンロで加熱をすると沸騰してすぐに泡が立ち上げります。この泡を上手に消さないように、小さなカップに注いで頂きます。（コーヒー占いもこのカップを使います）

フィルターで濾していないコーヒーですので底にはドロドロの粉が残ります。

これを一日数回飲むことで、カフェイン（認知能力の向上）、クロロゲン酸（2型糖尿病予防）、トリゴネリン（血中コレステロール値、血糖値を下げる）、ジテルペン（がん予防）などの効果があると言われています。

2）トマトやレモン

この地域にはトマトとレモンがとても豊富に栽培されています。
トマトの消費量は日本の100倍の一人当たり113キロともいわれています。
この中のリコペンが癌に効くともいわれています。

またレモンも半分に切って絞ってサラダにかけて食べる、というくらい多く使います。
この中のビタミンＣが大変有効です。ギリシャとトルコはタバコの産地でありますが、喫煙者が一時は50％を超すほどでした。

しかし肺がんになる人は心臓疾患よりも少なかったのですが、ビタミンＣ摂取が発がん率を抑えている可能性があると言われています。

3）信仰心
ギリシャはギリシャ正教、トルコはイスラム教が多くを占めています。宗教のお蔭で、毎日モスクや教会に歩いて行くこと、そしてそこの仲間と会って話すこと、運動の効果と人との交流ということがあるようです。

こういうものが考えられていますが、まだまだほかにもあります。

次回は、私がエーゲ海の村で見せてもらった「介護」について、たいへん興味深いのでこれについてお話します。