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江田祥子【古醫道(こいどう)でずっと元気】熱が出た!
江田祥子【古醫道(こいどう)でずっと元気】熱が出た!
こちらは息吹呼吸法の江田祥子のメールマガジンです。
日本に古代から伝わる日本の古醫道を紹介しています。
そうなんです、私、久方ぶりに熱が出ました。
何年振りだろうか。
数年振りだろうなぁ。
1日、正確に言えば15時間くらいで治りましたが。
きっと免疫力が下がっていたんでしょうね。
深酒が過ぎていたかも。
飲み続けていましたから。
このところの生活態度、
思い当たる節は少なからずございます。
熱があるかないか。
何度の熱なのか。
10年ほど前まで私、実は「お熱」に関して
スペシャリストでありました。
何故かといえば、息子が子供の頃、
いつも高熱を出して苦しんでいたからです。
治ったと思ったらまた熱。
扁桃腺(高熱が出ます)と風邪を繰り返して
熱、熱、熱。
もう測らなくも、何度の熱なのか
わかるくらいでありました。
40度を超える熱は怖いものがありました。
それに引き換え私の今回の熱は
最高38度。
ちょろいちょろい。
息子はあまりにも学校を休まなくてはならなかったので
「この子は社会人として働いていけるんだろうか」と
思ったものでした。
でも、お陰様で、今はきちんと会社勤めは
出来るくらいの丈夫な身体になってくれましたけど。
本当に嬉しく、ありがたい限りです。
熱が出たら熱冷ましを飲むのは日本の定石です。
私も息子に早く治ってもらいたくて
どれほどの薬を飲ませてしまったことか。
体内に薬は蓄積されて行くのに。
無知って怖いです。
が、諸外国ではそうではありません。
聞いた話では「熱が出たら冷めるまで待つ」のが
やり方だそうです。
1週間も寝ていれば治るでしょ?的に。
なぜなら癌細胞など、悪い細胞は
熱で死滅すると言われているからです。
熱がたまに出ることはある意味、
ありがたいことでもあるからなんです。
戦後、我が国は落ち込んだ経済を復活すべく
猛烈に働いた時代がありました。
外国に追いつけ追い越せ、
日本が一丸となって前を向いて働いた時代でした。
まさに私の父親の世代です。
高度成長時代、
高速道路を作っていた会社に勤めていた
父は会社に身を捧げたと言っても良いくらい
働いていました。
帰ってくるのは2時3時。
そして6時には出勤。
私はそんな背中を見て育ちました。
もちろん父と一緒に旅行に行った記憶なんてほとんどないなぁ。
1回くらいあったかなぁ。
でも、その分、会社を退職して孫(息子)ができてからは
取り戻すくらい一緒に旅をしましたけれど。
そんな父の時代、会社を休むなんて考えられなかった。
薬を飲んで
「早く風邪なんか治して出勤せよ」という
感じだったのだと思うのです。
熱さえ下がれば出社できるだろ!って感じですね。
そんな父の背中を見て育ったせいか、
熱で会社や学校を休むという概念が私はあまりありませんでした。
書いているうちに思い出してきました。
書かせてくださいもう少し。
15歳、高校一年生の夏休みの剣道部の合宿の時でした。
私、結構、剣道に燃えていた高校時代だったんです。
合宿と言っても、県立高校のただの部活動に
予算などあるわけもなく、高校の教室に寝泊まりして
1週間も剣道漬けになる合宿なんですけど。
涼しい山中湖とかに行ってやるんじゃないんですよ。
川崎の高校の格技場です。
隣に大きな建物があって風も通らず、暑いんです。
私達はいつもそこで練習しているので、
なんとか大丈夫なんですけど。
よそから合宿に参加をする(先生同士が親しいとかのちゃんとした理由ですけど)高校の生徒たちは、
耐えきれず倒れて救急車を呼ぶ事件が
毎年起きるくらいの暑さと練習の厳しさ。
今だったらすぐに新聞沙汰ですよね。
今、思い出しても凄かったと思います。
1日に3回の練習があるので15ラウンド。
あの頃流行ったロッキーの映画のように
黒板に(教室で寝る)15と書いて、
一回練習が終わるたびに消していく、そんな合宿でした。
もちろん、練習中口ずさむ歌はロッキー。
せっかくの夏休み、旅行にでも行けばよろしいのに、
1週間の夏休みを我が合宿と共にされるOBの方も
多くいらっしゃるくらい夏の合宿はOBの方々の交流の場であり、
逆に現役性にとっては厳しいものがあったのです。
剣道の練習がお分かりになる方は
「わぁ〜厳しそう」と思ってくれると思います。
そうなんです。
かかり稽古がOBの数が多ければ多いほど終わらないわけです。
延々と続くんです。
何回か「私死ぬ」と思います。
でも、死ぬわけないから延々と終わらない。
そんな厳しい合宿の前日が夏休みの初日なんです。
正直、合宿未経験の高校1年だったからなんですけど、
合宿を控えて大人しくしていれば良いものを
友達と海に行ってしまったんです。
海なんて田舎の茨城の荒々しい海しか知らなかったので、
湘南の穏やかな海に本当に驚いて、
嬉し過ぎて、楽し過ぎて、はしゃぎ過ぎて、
日が暮れるまで海につかっていたのでした。
結果。
ご想像通りですが、
全身日焼け(火傷状態)と、
夏風邪をひいて高熱を出しながらの
合宿入りとなってしまいました。
夏風邪って意外と高熱が出るんです。
ゆうに38度超えだったと思います。
それでも熱があることは言い出せず、
というか言いたくなくて、
ただひたすらに歯を食いしばって練習に参加しました。
食事も取れず。
あっ、これには訳があるんです。
学食の食事がひっくり返るくらいまずいんです。
赤い縁のあるハムが2枚。
それに味の素のマヨネーズがかかっていて
それでご飯を食べなさいというんです。
それ以外何も無い。
特にキューピーのマヨラーの私としては
他メーカーのマヨでご飯は殺人的。
だからもあって喉に通らなかったんですけど
熱があると流石に食欲はないのですわ。
一緒に寝泊まりしてくださったOGの先輩が
優しかったなぁ。
夜中に出る私の鼻水を拭いてくださったりして
本当に涙が出るくらいありがたかった。
合宿は本当に苦しかったけど、なんか出来た。
やれたんです。
熱が引いたのは4日目あたり。
熱の無い身体は軽快なこと。
それこそ、研ぎ澄まされて
強くなった自分を感じた時でした。
オーバーかな?
自分でも物凄い経験だったと思います。
後にも先にもあんなことはありません。
あの、合宿をやり遂げた、
夏の経験が、
あの自分でも思う神がかり的な経験が、
絶対負けない(何に負けるのか不明だけど)
という今の自分の心と身体を作っていることは確かなんです。
今だったらもちろん出来ないし、
どうしてやれたのか不思議なくらいなことなんですけど。
懐かしい。
ウルウル。
あの時は、誰のためでもない、
自分と戦っていたんだなぁ。
先生に言えば、見学という選択肢をくれたはず。
でも、言いたくなかった。
そんな私の高校時代がありました。
今は父の時代と変わり
社会は人に優しくなりました。
「いいよ、治るまで来なくていいからね」
そんな時代になりました。
家にいながら出来ることも多くなりました。
もし、まるまる3日以上熱がおさまらなかったら、
その時は改めてお医者に行きましょう。
ただの風邪ではないと思うからです。
調べてもらってください。
もちろん、既往症のある方は別ですよ。
重篤になる前にさっさとお医者に行ってください。
でも、そうでなかったら、
熱が出たことを身体で感じて、
ゆっくり休養を取りましょう。
熱は身体に出てきたサインです。
ゆっくり休みなさいというあなたへのメッセージです。
今回は、お熱にはなるべく薬を飲まないで
というお話でした。
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