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あなたの「強み」は見つかりましたか、改めて考えてみようあなたの「強み」

パーソナルブランディングをする時の基本の一つが自分の強み発見ですが、強みが直ぐに見つかる人と、なかなか見つからない人とに分かれます。あなたは自分の強みが分かっていますか、見つかりましたか

アメリカの心理学者ターシャ・ユーリック氏は、自己認識に関する長年の研究を通して、「95%の人は自分が分かっていると思っているが、実際には10%~15%の人しか本当の自分を分かっていない」という驚きの研究結果を明らかにしています。

「強みを伸ばそう」「強みを活用しよう」「強みで勝負しよう」など、ビジネスあるいは就職などで必要とされる「強み」、改めて「強みってなんですか?」と質問されると、明確に定義することができずに「強み」という言葉を使っていることに気づかされます。

自分の強み探し

昔は自分の「強み」を知ったところで意味がなかったと思われます。なぜなら、生まれながらにして地位も仕事も決まっていました。農家に生まれた子はお百姓さんとなり、商家に生まれた子は商人になることが必然的に定められていました。ところが現代ではなんにでもなれる自由がある。だから、自分の適所がどこであるかを知るために、自分の「強み」を知ることが必要になり、求められている。

就職の面接の際に強みや弱みを聞かれたり、履歴書であなたの強みという項目に記入したりで、だれしも一度は自分の「強み」は何かなと考えたことがあるのではないでしょうか。さらに強み探しの診断テストなどを受けて、なんとなく自分の「強み」を見つけたと思っても、現実にはそれを活用できずに悩んだことはありませんか?

なぜ、自分の「強み」が見つけにくいのか
自分の「強み」を見つけるために、「強み」について考え直してみようと思います

強みは、外部の視点で考える

「強み」を見つける際に多くの人が当たり前のようにやっているのは自分を相手との関係なく分析して考えてしまうことです。

自分の「強み」なので自分の中にある能力と考えがちです。診断テストなどでわかった自分の「強み」と言われるものは、自分の能力なのですが、能力=「強み」ではありません。「強み」とは本来、相手から見た、あなたの価値でなければならないのです。

そもそも「強み」を見つけなければならない大きな目的は就職、新規ビジネスなどいろいろあるでしょうが、どの環境でも自分と相手の関係性の中であなたの価値である「強み」が意味を持ちます。それがすごい能力であってもニーズがなければ「強み」にはならず。宝の持ち腐れになつてしまいます。「強み」は単独では価値がないのです。

「強み」は、外部の視点(=相手)とその成果の関係で捉えていなければ、「強み」であるとは言えません。

経済学者ドラッカーが定義している「強み」の前提は、「外部の視点」からみて付加価値があるかどうかと言っています。

「強み」とはニーズに対して用意するものであって、すでにあるものをどうにかするということではありません。
どんな人も「強み」になる能力をもっています。その自分独自の能力が相手のニーズに合致した時初めて「強み」となり得ます。

個人でも会社相手でも、相手が困っている、欲していることがあって、それに対して自分の能力を転換することで「強み」に生まれ変われるのです。

というわけで、「強み」探しの第一歩は相手のニーズ探しから始めるといいです。

強みは特別なものでない

二つ目は「強み」はあなたが思っている特別なものではない

能力とか「強み」と言うと、自分にはそんな特別なものは持っていないと思ってしまいがちですが、人にはそもそも「強み」などというものはなく、あるのは「特徴」だけだ思います。自己分析でも、自分自身の経験やそのとき感じたことを振り返り、経験から見出される自分の「特徴」を把握できるだけなのです。

「特徴」とは特別なものではなく”いつも明るい” ”なんでも前向きにできる”など普通に持っている性格とか”体力がある””手先が器用”など身体的なもので

中には特別な「特徴」として運動能力などを持っている人もあり、それを活かせている人もいますがそれはほんのひと握りです、

このような特徴が特定の環境のなか「強み」になる場合もありますが、その前提、環境なくして「強み」はなんですかと問われても、困ってしまいます。

「特徴」が特定の環境に一致したとき「強み」と呼ばれるのです

というわけで、「強み」探しの二歩目は「特徴」探しです。
さらに「特徴」が相手のニーズに合致したとき「強み」になるのです。

自分では「強み」がわからない

前述した通りほとんどの人は自分がわかっていない

「自分では強みだと思っていることが、他の人から見るとそれほどそれが評価されない」とか
逆に「自分には強みがない」と思い込んでいるが、それが「他の人にはない強み」であることがあるなど
自分の価値は自分では分かりにくいのが現実です

自分では当たり前と思っていることが、他人にとっては優れているということもあります。自分を俯瞰して別な視点より分析することが大切なので、積極的におこない、自分はどのような人間なのか深堀りしていくとあなたの「特徴」が明確になります。

強みは、自分の過去の体験からうまれた「特徴」だと思います

だからもうすでに、あなたの中に強みはある

その強みは、自分の強みを求めてくれる相手がいて、初めて発揮されます。
分解した要素をどのように組み立てるかは、求められた環境に合わせていけば良いのです

最後にその人が気づかない特徴も本人が「どうせ私なんか」などと、ネガティヴに捉えていては能力として引き出せない。ですから、持つべきものは自信なのです。

むやみな卑下をして自分の可能性の芽を摘んでしまうことだけは避けて欲しいと願います。

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