LASICLE(ラシクル)

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

あなたが望んだお客様が来店してくれる、コンセプトとは。

コンセプトという言葉、暮らしの中、ビジネスにも普通に使われていますが、改めて問われると、正確に答えるのが難しいですよね。
言葉を深く知らなくてもコンセプトは生活、ビジネスの中でも重要な役割を持っています。

コンセプトとは

コンセプトは英語の「concept」をカタカナ読みした言葉。
 
コンセプトとは概念・観念のこと、conceive(心に抱く)の名刺型

日本で使われる場合も同じニュアンスで使われますが、「全体を通して一貫した基本構想」と言う意味で使われる。ビジネスシーンで用いられるコンセプトは「企画の枠組み、骨組み」を指します。どんな方向性で企画を進めていくのかを明確にするための、ひとつの指針になるものです。

 簡単に言うと、「全てがブレないような一貫した考え」です。

コンセプトは目的と違い、目的は最終的なゴールで「こうありたい」「こうしたい」ということを指しますが、コンセプトは最終形だけでなく、はじめから終わりまで一貫した考え方を意味する点で異なります。

コンセプトの重要性

「コンセプト」の最も大きなメリットとして挙げられるのが、
(店舗作りや運営、企画、商品計画、広告など)を進めるにあたってブレが生じなくなるという点です。

あらかじめ「終始一貫した考え」を持つことで、途中で何をすれば良いのかが分からなくなってしまったり、知らない間に方向性が変わっていたという事態を避けたりすることができるでしょう。

終始一貫した考え方が大事でお客様に対するすべての表現(ロゴ、カタログ、名刺、ホームページ、店舗外観、内装、ユニフォーム、店舗でかかっている音楽、店員の対応、商品など)が同じになることにより、お客様に対する信頼感が増しファン化が進みます。

コンセプトが曖昧なままでは、その事業は決してうまくいかないです。
それが分かっているからこそ、最初にしっかりと話し合い、より良いものを考えていくのです。

商品やサービスであふれている昨今のマーケットですが、しっかりと「コンセプト作り」を行うことでユニークなサービスや製品を打ち出すことができます。他と差別化でき、ビジネスとして成立するのかを確認できたりする点も「コンセプト」を定める大きなメリットです。

さらに、「コンセプト」を具体化する過程で、ビジネスにおける需要と供給を見極められるため企画や製品が失敗する可能性を低くできるでしょう。

このように、ビジネスとして成立するかどうかをしっかりと判断できる点も「コンセプト」を構築するメリットであると考えられます。

商品を開発するときに商品の在り方を決めることは「コンセプト」作りです。「在り方」が変わればその後の機能や形の設計も変わりうるからです。
こうしてみると、「コンセプト」作りは機能設計やデザイン設計には欠かせない極めて重要な要素であります。

コンセプト基本形

コンセプトとはビジネスの価値を一瞬で伝える言語のことです。
そのフレーズを聞いて、

·誰のためのものなのか?
·何をするものなのか?
·どういう価値があるのか?

「コンセプト」の基本形は「だれの問題」を「どう解決するか」という構成で表します
なぜなら、ビジネスの価値は問題解決をすることなのですから、

「あなたのビジネスがお客様の問題をどう解決するのか?ということが、しっかりと捕らえられる言葉」というのが『コンセプト』なわけです。

・どんな人をどんな姿に変える自分か
・どんな人にどんな変化を起こす自分か
・どんな人のどんな願いを叶える自分か

その企業の存在意義(ミッション)から社会貢献(ビジョン)までを貫いている価値、それを表したものこそが真のコンセプトです。
なので、目標もターゲットもないビジネスではいきなりコンセプトをゼロから生み出すことは不可能なのです。
コンセプトは生み出したり、考えたりするものではありません。そのビジネスがしっかりと価値があるものならば、すぐに言語化はできます。
コンセプトが思い浮かばない場合は、戦略やポジショニングと言った基本的な計画がないからです。

コンセプトの具体的な使い方

いままで企業が実際に行ったコンセプトを例に書き方や考え方を参考にして企画のコンセプトを明確に定めていきましょう。
コンセプト作りは「だれの問題」を「どう解決するか」を「実体」と「概念」で設定し、さらに誰にでも伝わりやすく簡潔化して「名詞+形容詞」のかたちでシンプルに表現する方法がいいです。

【任天堂のゲーム機、Wii】
概念(形容詞):家族皆で
概念(形容詞):リビングで
実体(名詞) :ゲーム
コンセプト→家族皆で、リビングでゲーム
そのコンセプトに従って、Wiiは家族でゲームをしやすいように設計されています。
たとえば、コントローラーの数は一般的なゲーム機より多い4つになっています。
また、ゲーム初心者でも遊びやすいよう、Wiiリモコンを振って遊べるようになっています。

・【ソニーハンディカム】小さく、軽くなって、海外旅行にーパスポートサイズ
・【富士フィルム写ルンです】カメラを忘れても、チャンスを逃がさないーレンズ付フィルム
・【ヤマト運輸宅急便】いつでも、どこでも、どんなときでもーわがまま運びます
・【キッザニア】遊びながら、学べる、子供の職場体験テーマパーク
・【アップルストアー】売るのではなく体験を提供する
・【旭山動物園】いのちを伝える動物園
・【スターバックス】家庭にない、職場にない、第3の場

コンセプトの深堀とまとめ

出来たコンセプトをさらに
誰がターゲットなのか
そのターゲットのどういう問題を解決するのか
そして、その結果どうなるのか
解決したことはどう良いのか
さらにどう新しいのか
競合より優れているか
なぜそれを行えるのか?なぜ行おうとしたのか
ということを掘り下げることで
コンセプトは生まれ、さらに完成度が上がります。

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する