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【生態系へ帰る旅ー第12回目】《食》の向かう先

こんにちは!

『ちょっと一服、ひとときの至福〜 ( ̄▽ ̄)〜3 』の《一福茶屋》です!

読むの面倒くさくなっちゃう人、多数かなーとビビりつつ、続きです。
(・・;)

⭐︎⭐︎⭐︎

西暦1600年代前後、酷い飢餓が起きました。

1600年〜1800年の間に、フランスでは26回の大飢饉が起きています。

1696年のフィンランドでは、総人口の1/3が、餓死しました。

インド、中国では、1555年と1596年に飢饉が起き、数百万人が死亡、
全滅した地域もありました。

それを救ったのが、グローバル経済なのです。

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産業革命によって、食品の保存や、輸送技術は発達していたので、輸入・輸出は十分可能でした。

南米、オーストラリア、アメリカから、食料が届き、飢餓は収束へと向かいます。

当時のアメリカは、肥沃で広大な土地があり余っており、土が痩せたら移動して新たに開墾するのが、一番カンタンだったそうです。

ここから、グローバルな食経済が始まるのですが、時系列にまとめようと頑張ったものの、挫折しました。
σ(^_^;)

講座では、《グローバル食システムがもたらしたもの》をざっくりと伝えました。

今回は備忘録ということで、講座よりも更にざっくりと行きますね。 
( ̄▽ ̄;)

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《グローバル食システムがもたらしたものーざっくり》

●競争から、合併・吸収を繰り返し、大規模多国籍企業が市場を独占
  ◯非公正な貿易→途上国は置き去りに…肥満人口と飢餓人口が同数
  ◯新しい食モデルの妨害
  ◯外部コスト(煙や廃棄物の処理など)→規制の緩い国で操業→環境汚染

●低コスト大量生産がもたらしたもの
  ◯生産者への圧力→大規模化、機械化、単一栽培
    →土地の文化や伝統的な農場が消える(三圃制もなくなる)
  ◯生産性を上げると価格が下がり、また生産性を上げる事態に(トレッドミル現象)
  ◯食の安全の喪失→添加物、抗生物質
  ◯機械化による、菌の増殖→菌の発生原因や発生箇所の特定は不可能

●助成金で特定の作物が余り過ぎ、圧力で売りつける
  →ワシントンコンセンサス(金融援助を決定したが、アメリカの穀物を今より多く輸入することが条件)など

●資源の枯渇を増大
  ◯土壌の劣化、流出、又は開発のため、耕作できる土地が減る
  ◯耕作可能な土地は使い切ったと言われている
  ◯地下水の水位が減っている

●消費者の健康を損なう
  ◯大きな(太った)消費者を作りたがっている(消費を増やすため)
  ◯食品のスーパーサイズ化・衣服などのサイズの基準を変え、肥満を常態化させようと…
  ◯家庭から料理を奪う

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人類は生き延びようと、必死にここまで来ました。
(まあ、雑音・雑念に引っ張られたりしてはいますが…)

グローバル経済は、人類を飢餓から救いましたが、どこでどう間違えたのか、今や、逆に自分の首を絞める状況になってはいないでしょうか???

これから、持続可能な社会に向け、人類はやはり必死に取り組むでしょう。

必死なだけに、同じ轍を踏む可能性だってありありです。

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パーマカルチャーをビル・モリソンと共に作り上げた、デビッド・ホルムグレンは、今後の時代を《エネルギー下降の時代》と言いました。

「地球の生態系の限界に合わせ、限られた資源や生命圏とどう向き合うのか、脱成長社会の未来を描き、行動するための、新しい理念と方法が求められています。」
(『未来のシナリオ ピークオイル・温暖化の時代とパーマカルチャー』より)


ガイア理論のラブロック博士は、《持続可能な開発》に対し、

「200年前ならば、それも可能だっただろう…」 と述べ、

「持続可能な開発は、少なくとも今世紀前半は地球がほぼ今のまま続くのなら可能である。
しかし、今ではもう遅すぎる。手遅れの状態だ。」

そして、人類が取り組むべきは、《持続可能な撤退》なのだと警告しています。

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人類は余剰作物を得たことで、利益競争へと進みました。
これから先は、余剰作物のない時代に入ろうとしています。

また、もと来た道へ戻る必要はありませんが、それを参考に、気付きと学びとして、生かしていきましょう。
(アル・ゴアさんも言ってましたよね!)
*\(^o^)

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