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【生態系へ帰る旅ー第8回目】経済成長は、おとぎ話

こんにちは!

『ちょっと一服、ひとときの至福〜 ( ̄▽ ̄)〜3 』の《一福茶屋》です!

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2019年10月2日(水)~3日(木)

元アメリカ副大統領アル・ゴア氏による、『気候変動問題について学ぶトレーニングプログラム“Climate Reality Leadership Corps Training”』が行なわれました。

主催は、アル・ゴア氏が立ち上げた “The Climate Reality Project”です。

このプロジェクトは、気候変動がもたらす危機に向け、世界中のあらゆる人が行動を起こすことを目指し、様々な活動を世界各地で展開しています。

10月の日本でのトレーニングプログラムもその一環です。
現在までに、147カ国、約200万人が受けています。

https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1194195_1501.html

募集人数の2倍の応募があった中で、パーマカルチャー仲間が参加してきました。

今回は、シェアしてもらった内容をシェアします。

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気候変動を考える上でのポイントは、地球をどう見るか? です。

地球を一つの生命体と見、地球は生命の生きられる気候を調節していると見たとき(ガイア理論)、気候変動はガイアからのメッセージであると受け取れます。


1972年、ローマクラブは、『成長の限界』という報告を発表しました。

「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/成長の限界
 

1992年の地球サミットにて、当時12歳だったセバン・カリス・スズキさんが、伝説に残るスピーチをしました。

「どうやって直すのか分からないものを、壊し続けるのはやめて下さい」

そして、「我々は、全ての人類と、地球に住む三千万種類以上の生物たちと、一つの家族だ」と語り、

「みんながこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければならない…」

と訴えました。

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2019年、温暖化サミットにて、グレタ・トゥーンベリさんが、

「経済成長は、おとぎ話」

と、呑気に(?)経済成長に走る大人たちに向け、気候変動への早期の対策を訴えました。

ローマクラブの報告から49年、大きな改革は、されていませんでした。
( ̄ー ̄)

2013年の、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書にて、『気候変動は明らかであり、人間の活動が原因である』と発表されました。

⭐︎IPCCとは…。
気候変動に関する政府間パネルは、国際的な専門家でつくる、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構である。学術的な機関であり、地球温暖化に関する最新の知見の評価を行い、対策技術や政策の実現性やその効果、それが無い場合の被害想定結果などに関する科学的知見の評価を提供している。 ウィキペディア⭐︎

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『気温上昇を1.5℃に抑える』
…と、よく耳にしますが。

これは、産業革命からの気温上昇を1.5℃に抑えるという意味です。

産業革命から、すでに約1℃上昇しています。

https://wired.jp/2018/10/26/we-need-massive-change-to-avoid-climate-hell/

そのためには、エネルギー生産を劇的に変える必要があります。

なぜなら、産業革命以降、エネルギーを生産するのに二酸化炭素を放出し、エネルギーを使っても放出し……と、二酸化炭素を放出し放題! だったからです。

二酸化炭素が温暖化の原因と分かった以上、二酸化炭素を出さない方法を探るしかありません。

二酸化炭素と温暖化について↓

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2012/stop2012_ch2.pdf

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今回のプログラムでは、

1)なぜ変えるのか
2)変えられるのか
3)変える意思があるのか

について、講演がありました。

1)なぜ変えるのか

については、2時間半の講演のうち、1時間半を費やしています。

なぜ、気温上昇1.5℃なんでしょう?

1.5℃を超えると、歯止めが効かなくなり、その後はうなぎ登りに上昇し、下げることは困難になります。
物理化学的に、そういう仕組みなのだそうです。

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温暖化が進んだ結果、起きるだろうことを、まとめます。

●熱波に襲われる
●異常気象による死者が増える
●熱波による森林火災が増える(人が便乗しているのも問題)
●海面温度が上昇し、災害が激化・増加する
●海水温が上昇し、魚が減る 
●旱魃が起き、水不足、食料不足に
●氷が溶けて海水面が上がり、資産の危機に晒される(東京も入っています)
●永久凍土が溶けてメタンガスが放出、さらなる温暖化をまねく
●熱帯性の感染症が発生する

などです。

1.5℃に押さえられたとしても、東京の夏の気温は40℃くらいにはなる…ということです。

えらいこっちゃ! です!
これは早くなんとかしなくては!

ということで、次回は、

2)変えられるのか

をシェアしますね。

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