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石原さとみはどこにいる

女優の石原さとみさんが婚約を発表して、無駄に暗い話題しか巷にでない日本に、貴重な明るいニュースがながれている。

石原さんは、冷静にながめてみると"絶世の美人"というわけでもないし、芝居はだんだん上手くなっているとはいえ、特に滑舌に難があり早いセリフが日本語の会話文として綺麗にながれない(一例だと映画「シン・ゴジラ」。若い女はおしなべてみんな滑舌が悪くなってしまった)のが気になるのだけど、全体をみるとそんな事はどうでもいいとおもってしまう、かわいさがある。

唇が、いけない。

ネットでは「石原さとみロス」をなげく男性が後をたたず、もちろんそれは微笑ましい冗談なわけだが、いささか難しい話をすれば、"結婚=女のゴール"という認識が、国民の共通認識としてまだ通用するという証左でもある。

ゴールというのは、あえてキツい言い方をすれば「女としておしまい」という考え方だ。これだけ女性の社会進出が盛んになって、結婚後も活躍する女性が当たり前になっているとおもっていたけど、大衆の認識としては「結婚して他人のものになった」、という事であり「(そもそも自分のものとか、所有物でもないのに)俺のものではなくなった」、という共通の世界観がないと、『ロス』という言葉はでないだろう。

実際の石原さんは、たぶん結婚後も女優業をつづけるだろうし、市井の女がほとんどそうであるように、結婚して女性としての魅力をよりひろげるだろう。

新しい恋だってするだろうし、ようするに、画面越しにしか見るしかない我々にとっては、1ミリも悲しくもなんにもない。もちろん、キャリア論として結婚後に「芸能活動から引退」という可能性もあるので、その発表があった時こそ、それこそ「さとみロス」なのである。

ところで、石原さとみなき後の独身女優で「俺たちにはガッキーがいる」という名言(?)が出ていて、たしかに新垣結衣さんは30代女性では一番安定した美しさがあるのだけど、それをいうなら波瑠さんもそろそろ30代にはいってくるし、20代では1000年に1人の逸材の橋本環奈や、山本舞香ちゃんが歳をかさねておしとやかさ(本人比)がでたら、世の男性は奴隷になるしかなくなる。

ちなみに、あまりいう人がいないけど、今一番投資しておきたい若手は、岡田結実。お父さんのイメージが強いけど、この子は美人になるとおもう。

ようするに、我が国には綺麗な若い女が死ぬほどいるので、なにも心配することはないのである。しかし、いい女の事を考えていると、つくづく仕合わせな気持ちになるなあ。新コロがどうしたとか、菅さんがこうしたとか、みんなほんとにどうしちゃったんだろう?

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