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マラソンと気温の関係

こんにちは原です

今日はマラソンと気温のお話

昨日私は患者さんやお友達の応援に立川ハーフに行ってきましたが、急な気温の上昇のせいか結果がイマイチだった方は多いように思います。

2012年に発表された学術論文に「フルマラソンの記録に影響する環境要因」(Impact of Environmental Parameters on Marathon Running Performance)というものがありますが

この学術論文では、ベルリン、ボストン、シカゴ、ロンドン、ニューヨーク、パリの6つのマラソン大会に出場した約180万人を対象に気温、湿度、気圧などとマラソンのゴールタイムの関係を分析しています。

この調査の中でフルマラソンのタイムに最も大きな影響を与える環境要因と結論づけられたのが「気温」ですが、ではフルマラソンを走るのに最適な気温はズバリ何度なのかというと〜

「概ね6~8℃が最適」

とのことです。

気温の点から見ると昨日開催されたびわ湖毎日マラソンはスタートの12時台で13.9℃、レース終盤で16.1℃と前週の東京マラソン6〜7℃の絶好の気温と比べると条件が厳しかったということになります。
実際、設楽選手の日本記録を始め過去最多数の2時間10分切りランナーが出た東京マラソンに比べるとびわ湖マラソンの方は全体的にタイムは遅くなってました

これからの時期どうしてもこういった気温の上昇による走スピードの低下というのは起きます

ここをちゃんと認識していないと
「練習頑張ってるのになんでタイムが落ちるの?」
「疲労が溜まってるのかな?」
「努力が足りないのか?」

という思考になり、その対策も
「年齢的にもうダメなのか」
「ちょっと休もう」
「もっと追い込まなきゃ」

と間違った方向に行ってしまいさらに走れずドツボ

しまいには
「もう走りたくない」

ここまで行ってしまうと本当に残念な事

気温の影響は特に15℃付近から大きく、そこから上がるほどにより身体消耗も大きくなるので、春から夏にかけてはタイムよりも身体の感覚を頼りにした10段階評価の「追い込み度」に重点を置くと良いと思います。

安静時を0、目一杯辛いのを10として
インターバル走なら8〜9
ビルドアップ走なら6から始まって終盤8〜9くらいの辛さが目安
疲労抜きのジョグは3〜4くらいですかね

もちろんタイムは取っておいた方が同じ気温で走った時の比較にはなるので是非残しておきましょう

今回お話した適正気温はあくまで平均値なので中には15℃、20℃くらいが絶好調という方や一桁気温だと身体が動かないという方もいるので

自分がどれくらいの気温なら調子よく走れるか、そこからどれだけ上がったらどれくらいペースが落ちるかなど確認して置くとレース、練習での適正なペースが見つかると思いますよ。

これまでの走った記録を残してる方は気象庁サイトから過去の気温が参照できるので参考にしてみて下さいね

気象庁ホームページ
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=60&block_no=0586&year=2018&month=2&day=25&view=

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