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走りながら怪我を治す②
今晩は原です
昨日今日とやたら院が混んじゃったので今やっとメルマガ書きました
走りながら怪我を治す事についてその②
先日は長野マラソンやかすみがうらマラソンなど大規模なフルマラソンがありましたが痛み抱えつつフルマラソン走っちゃったランナーは沢山いたでしょうね〜
「せっかく申し込んだし」
(怪我悪化させてまで出るのですか〜)
「危なかったら途中でやめればいいし」
(でもやめなきゃって痛みになった時にはすでに遅し))
「ペース抑えれば大丈夫」
(雰囲気に流されペースアップ)
パッと浮かぶだけでも複数のあるあるが出てきますね(笑)
という事で続きですが
①歩いていて痛い
②歩くのは平気だけど走ると痛い
③距離やペースを抑えれば痛くない
④走り始めは痛いけど暖まってくると消える
⑤走り始めは楽だけど段々に痛みが出てくる
⑥シューズや走路(芝生、アスファルト)によって痛みが出る
⑦フォームによって痛みが出たり出なかったり
⑧なんだかわからないけど痛い日と痛くない日がある
前回①〜④までお話ししたので今回は⑤から
【走り始めは楽だけど段々に痛みが出てくる】
ランナー膝なんて言われる腸脛靭帯炎なんかはこのパターン多いですね
痛みが出てくるまでの距離が5〜6km程度ならそこまでの距離限定で走りながらのリハビリは可能
ただこれが1km、2km程度だとまだ患部も貧弱な状態なのでおとなしくウォーク等走る以外のリハビリが無難
どうしてもやりたい人には500m走って500m歩くのを脚に痛みの出ない範囲で繰り返してもらうようなお話はしますね
⑥【シューズや走路(芝生、アスファルト)によって痛みが出る】
スネに痛みの出るシンスプリントはこのパターンが多いです
芝生なら痛くない、このシューズなら痛くないというものがあればその環境で走ってもらいます
中にはシューズ履いて走ると痛いけど裸足なら痛くない
な〜んてパターンもあるんですよね
私も故障で来院されたランナーさんの状態によっては
「今度裸足で走ってみて下さい」
とか指導することもしばしば
⑦【フォームによって痛みが出たり出なかったり】
患部に響かない走り方があるならそのまま走ってもらいます
ですがあまりにかばいすぎて変な張りや別の所に違和感が出るのはダメ
ただこのパターンは自分のフォームを見直すチャンスでもあります
腰の抜けたフォームだと膝にダメージが来たり
蹴り出すような走りだとふくらはぎやアキレス腱にダメージが来たり
顔が前に出すぎる人は首にダメージが来たり
裸足でシューズに守られなくてもフルマラソン走れちゃうような人達はその辺がとても洗練されてます
姿勢一つでそういった痛み、張りが出たり出なかったりと新たな発見があるかもしれません
⑧なんだかわからないけど痛い日と痛くない日がある
基本的に痛くない時は走っていい状態
これは気温差であったり気圧差であったりの外的要因やストレス、内科的な要因が絡むものもあるので日誌に気象条件や身の回りの出来事などを日々記して好不調のパターンを探す形になりますね
四六時中、動いても動かなくても痛いというパターンは一度病院を受診する事をお勧めします
とまぁ【走りながら怪我を治す】というテーマで二回に分けて当院にご来院されるランナーさんで多いパターンを元にお話させて頂きましたが
練習を休む事に
「なんかサボってるような罪悪感」
「脚が遅くなってしまいそうな危機感」
を感じる人って結構いるんですよね
楽しい趣味のはずなのに
「罪悪」とか「危機」とかおよそ楽しさとは真逆の言葉
ストイックな自分が好き
キツくても頑張る自分が好き
わかります
でもその気持ちを支えてくれてるあなたの身体はボロボロ
心技体なんてよくいったもので
どれが欠けててもいい結果は出ません
前向きな心を持って技術を磨き体の声を聞く
ちょっと本来の意味とは違うかもしれませんが
タイムを出すにも長く健康にランニングを楽しむにも重要かなと思います
怪我に泣くランナーを一人でも減らしたい原でした