今晩は原です

本日来院されたランナーさんと腹筋の話になったのでその勢いでランニングと腹筋について書きます

１月に開催された大阪国際女子マラソンで優勝した松田瑞生選手

腹筋やりまくってる腹筋女王としても話題になりましたがそんなに腹筋って走る時に使うのか？

使いません

正確にいうとお腹の中心にある腹直筋

男の憧れシックスパック

いわゆる仰向け膝立てから上体を起こして鍛えるあれ

やるとお腹熱くなって背筋トレーニングよりも鍛えた感出るので背筋そっちのけでついついやっちゃう

体脂肪率少ない人だとトレーニング後は腹筋パンプアップして鏡の前でウットリできるあれ

いりません

もちろん完全にいらないわけでは無いですが鍛える程必要な部位では無いという事

試しにジョグの時にでもお腹の中心を軽く手で押さえながら走ってみてください

筋肉は働いてる時は緊張しますが全く腹直筋が緊張する瞬間が無いのがわかると思います

自分の腹直筋はジョグ中もカッチカチだぞ〜

という方がいたらその方は上半身が仰け反り気味な不良姿勢で走っている事になります

腹筋を鍛える姿勢を考えもらえればわかると思いますが上半身を丸めますよね

そう腹筋って上半身を丸める筋肉なんです

そこをひたすら硬く縮める動作を繰り返して胸の張ったカッコ良く効率の良いフォームが身につくのか

否

ただでさえ日常の中にはデスクワークを始めお腹側を縮める動作が溢れかえっているというのにトレーニングでさらに縮めてどうするのか

「もしボディを打たれた時の為に強くしておきたいんです」

というデンジャラスな環境にお住いの方はどうぞやって下さい

ですがランニングを考えた場合は基本的に腹筋は伸ばして柔軟に保つ事を心がけましょう

私の敬愛する元ウルトラマラソン日本代表の小島成久トレーナーも「背伸びランニング」という本を出されてますが

腕振りや股関節が最大限に働く走るのに効率の良いフォームはお腹が伸びていないとできません

しいて言えば腹直筋の両脇にある腹斜筋は脚の接地時に骨盤の安定、蹴り出した脚を前方に持ってくる時に使われます

こっちはお腹の両脇を手で押しながら走ってみると緊張する瞬間があり働いているのがわかると思います

松田選手の場合、回数はもちろん腹筋トレーニングの種類も豊富という事なのでそういった所で腹斜筋の効果が出ているのだろうと思います

それでもどうしても腹筋大好きで鍛えたい

という方はせめてバランス良く背筋も鍛えて筋トレの後にはしっかり伸びをして固めた筋肉を伸ばす事を忘れずに