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レース本番に向けて調子を上げるには「調整」「ピーキング」について

こんにちは原です

一昨日板橋シティマラソン走ってきましたが前半東京マラソンよりもペースは遅いのにキツくて、後半はさらにペースが落ちて結局東京プラス5分のタイムでした

コースやレース展開の影響もありますがやはり調子のピークが東京マラソンに来ていたのだろうと思います

よくレース本番に調子を最高の状態に持ってくことを「調整」、「ピーキング」とか言ったりします

混同しやすいのは「テーパリング」

これは調整やピーキングの為に練習量を減らしていく事

「今日のレースのためにしっかりピーキングできたぜ!!」

というとこれは快走が楽しみだ〜と期待感があふれますが

「今日のレースのためにしっかりテーパリングできたぜ!!」

と言われるとどんだけ練習量落としたのよ〜と不安感があふれます

気をつけましょう

誰しもタイムを狙うランナーなら本命レースのスタート地点に最高の状態で立ちたいですよね

その為のコツは〜

人それぞれ(笑)

よく見るのはフルマラソンなら本番三週間前に30km走

で一週間ごとに20km走、10km走と減らしていき

レース二、三日前に2〜3kmスピード上げる流れ

ですがそれで皆んな本番にピークが来るかというとそんな事はありません

本番一ヶ月前までにしっかり練習できてちょっと疲労気味ならこの様な感じで練習量減らして行く事で疲れも抜けて調子は上がるかもしれませんが

怪我や仕事などの都合で満足にトレーニングできてなかった人ならそもそも疲労溜まってないので練習量落として疲労を抜く作業はいりません

むしろこの場合はトレーニングの負荷はあまり落とさず臨んだ方が良い事もしばしば

過去に小出監督にお話を伺った時は選手には本番一週間前に10kmタイムトライアルさせる事もあれば30km走の場合もあるとの事で
状況によってやはりピーキングの方法も違うという事

市民ランナーのほとんどはそういった状況に応じたピーキングメニューを作ってもらえる環境にないので結局は自分で考えなければいけません

そこで生きて来るのが練習日誌

過去の良く走れたレースについて本番1、2ヶ月前に走った距離は?ペースは?気温は?

本番直前の練習量は?体重の推移は?食事の中身は?

レース以外でもこの日のトレーニングは凄い調子良く走れた〜なんて日は要チェック

長距離走った数日後なのか、ダッシュを数本やった次の日なのか、マッサージを受けた後なのか

当院にご来院される方達もコンディショニングを本番前日に受けた方が調子いい方もいれば二日前の方が良いという方もいて様々

土曜にランナーのご来院が集中し過ぎて日曜日に皆さんは好調に、私は疲労困ぱいでスタートラインに立つ事もしばしば(笑)

いずれにしても良く走れたその直前の流れが今後あなたのピーキングの精度を高めるヒントになります

ただ一つ気をつけたい点としては加齢による身体の変化

回復力は少しずつ落ちてくるので5年前に好調だった鍛練メニューやピーキング法が今の自分には合わない可能性も出てきます

身体の動き具合、疲労感、張り感などを大切にして、過去の成功体験は参考にはしつつもあまり固執すると逆に疲労をためたり故障の危険もあるので気をつけましょう

疲労具合を客観的に確認する方法としては例えば立位体前屈、普段から体操がてら行えば疲労して来ると筋肉も硬くなり曲がりも悪くなります

あとは自分の安静時心拍数も知っておくと1分間あたり普段より10以上も増えていたら疲労している可能性ありと判断できますね

という事で普段の何気ないランニングにも調子の変化に気を配りつつ皆さんそれぞれのピーキング法を追求して下さいね

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