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もう歳だし・・・。

来月5月で元号が変わります。私は今年で55歳です。
その昔10代、20代前半の頃は50代の自分など想像する事など全くありませんでした。
でも何となく20代後半頃から中高年、老化ってこんな感じかなと思うようになりました。
実際50も半ばになって、その身になってみると昔薄ぼんやり想像していた壮年の自分とは全く違っておりました。
当然の事ながら若い時の自分より膝も股関節も硬くなり、下腹部もたるんで背筋も弱くなり物忘れなども
毎回の様に起こります。
この点は一応想定内(でもかなりショックですが)なので対応はしているつもりなのですが、想定外なのは
大人になる為の精神的成熟度です。

若い時にイメージしている年老いた自分とは、常に穏やかでニコニコ、人の話を最後まで頷きながら聞き、懐深く
落ち着いて接し、慌てず騒がず、ゆーっくりと時を過ごす。

全く違うのですよ(笑)そんなんじゃないんです。良きも悪きも過去の自分の人格が様々な場面で出現してくるのです。

未だに幼稚園の時泥団子を丁寧に作りピカピカに磨き上げた満足感、少年野球初めての試合でバッターBOXに入った時のドキドキ感
小学校3年の時、休み時間校外に出て林にクワガタを取りに行き、案の定担任の先生に見つかり叩かれた頬のヒリヒリ感、
様々な武道を経験しましたが、どれも初日更衣室で着替え皆の前で挨拶した場面や、身に付けた道着の肌触り等は未だ覚えています。
空手は今でも続けて稽古をしてますがブルースリーへの強さへのあこがれ感はまだまだ色あせないのです。

歳を取る毎に過去の何人もの自分が表れて来るのです。10代頃の我が儘な自分、20代の世間知らずで無鉄砲な自分、
好奇心旺盛なのですが将来に対する不安も同時に感じる30代の自分、周りの人達全員が何とか気の済むよう配慮に努めるのですが
こびりついた概念をなかなか壊せない40代の自分、いろんな場面で様々な過去の「私」が顔を覗かせます。
このおかげで大人への精神の成熟度が安定的に平均的に進まないのです。

全く想像と違いました。

しかしこの現象は歳を取った自分に対する過去の自分の御褒美だと感じております。
まだらに私の目の前で発生する過去の自分、有難うです。

でもまだまだアマちゃんだね。

歳を重ねるのはシンドイ事だけではない様な気がします。

これからも私の悪あがき人生は続きます。

気合を入れなくてはなりません。





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