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マッサージすると楽になりますがダメですか?

こんにちは。大空TAIYOです。

メジャーリーグの大谷翔平選手が2年連続で投打ともにオールスターゲームに選出されました!
すごいですね!メジャーの世界で過去にないご活躍をされていて、見ているだけで元気がもらえます。
ケガだけには気を付けてこれからも私たちを魅了し続けてほしいですね^^

今回は、よくいただく質問
「揉むと楽になりますが、良くないのですか?」にお答えいたします。

結論から言いますと、良くないわけではありません。

ただ、リスクがあるということを知っておいてください。

私もマッサージは嫌いではありません。確かに楽になります。
私も以前は筋肉をほぐす施術をしていたので、マッサージの良さも熟知しております。

しかし、必要以上に圧力が強くなることで悪化したり、症状が繰り返してなかなか良くならないということがあります。

筋肉が硬くなるのは、体を守るためです。

身体のどこかに異常を検知すると、自己防衛本能により無意識に力を入れて守ろうとします。

その状態が長引くと徐々に筋肉が硬くなり、いわゆる張りやコリになります。

マッサージなどで固くなっている筋肉をほぐすことで楽にはなりますが、マッサージの刺激により、攻撃されたと勘違いしてまたすぐに守ろうと固めてしまうことがあります。

マッサージすると楽になるけどまた固まり、
またマッサージして楽になるけどまた固まり…
と繰り返してなかなか治らない状況に陥ることがあります。

また、ダメージを受けている組織がマッサージの刺激によって更にダメージを受けてしまい症状が悪化することもあります。

ケアを行う目的は、硬くなった筋肉を緩めて循環を促すことです。

ほぐすことを目的にしてしまうと圧力が強くなってしまうことがあります。

マッサージを受けている時に、気持ちよさを感じることがあると思います。
慣れている人はイタ気持ち良い感じが快感になっている方もいらっしゃると思います。

その「イタ気持ち良い」感覚が特に危険です。

「イタ気持ち良い」=「効いている」=「治る」
という感覚に陥り、更に刺激を求めてしまうことがあります。

なので、マッサージを行う場合は、適度な圧力がとても重要です。
ダメージの状態に合わせて圧力を変えられれば問題ありません。

しかし、ダメージの状態は目で見て分かるものではないので手の感覚がとても重要になり、一般の方にはかなり難しいことです。

それよりも、固めてしまう原因の自己防衛本能に着目して、自己防衛本能が働かないようにやさしく行うことで、そういったリスクを回避できます。

やさしく行うのは、効いている感じがしないので物足りなさを感じると思います。

しかし、人は触れられるだけで安心して警戒を解き緊張を解きます。

筋肉の奥が気になるという方も、やさしく触れる意識を奥にすることでアプローチできます。

警戒が解かれると緊張が解かれ、副交感神経が優位になり、毛細血管に栄養や酸素が行き渡るようになり、修復が促され柔軟性が戻ります。


人間のからだは環境に適応しようとします。

それはとても良いことなのですが、悪く働くこともあります。

それは、刺激に対しても順応してそれが快感になることがあり、更に強い刺激を求めるようになってしまうことがあります。

「辛さ」という刺激も同じです。
始めは辛くて食べられない物が、人によってはその刺激が癖になり、更に辛さを求めてしまい、徐々に激辛が食べられるようになります。

しかし、辛い物を食べられるようになっても、内臓には負担がかかり内臓に炎症を起こしお腹を下しやすくなります。


マッサージの刺激もまさにそれと同じで刺激に対して慣れてしまい、強さを求めてしまうことがあります。

目的は、循環を促して修復させることですので、目的を見失わないように気を付けましょう。


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