felicite(フェリシテ)〜輝く笑顔のために〜

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何をしたら頭って良くなるの?

「先生、どうすればうちの
子の頭がよくなるのでしょ
うか?」

はい、カギは心と本能と栄
養(タンパク質)です。

受験シーズンの真っただ
中、そして2月から塾など
では新学年がスタートする
時期、私はこのような切羽
詰まった質問をよく受けま
す。今更って笑えませんよ
ね、だって思い余って真剣
なんですから。

小さいころからゲームの"
脳トレ"、パズルや計算で
頭を活性化させることが流
行していますが、ご存知の
通り、いわゆる脳トレで知
能がぐんと上がることは期
待できません。パズルや
計算をして頭を使えば、集
中力もついたりちょっと難
しい漢字を覚えたり、嬉し
い気持ちも味わえるし、脳
の血流は確かに増えるけ
れど、イコール、思考力や
記憶力が上がるわけでは
ないのです。ちなみに脳の
血流は、身体をつねるなど
の刺激を与えただけでも
増えることがあります。

では、頭をよくするために
はどうしたら?

こころは「ハート」、つまり
心臓と英訳されていること
からも類推できるように、
頭とはあまりつながりがな
いように思われてきまし
た。本能も、栄養も論理的
な思考とは、対極のものの
ように感じるかもしれませ
ん。しかし実は脳の働き
と、こころや本能、それを
動かす栄養には、密接な
関係があるのです。

「こころ」とは、脳が動いて
(思考して)、考えや信念と
ともにステップで生み出さ
れるものです。

脳に感覚情報が入り、A10
神経群というところを通過
する際、脳には情報ごとに
「これはおもしろい」「これ
は嫌だな」「これはうれし
い」「これは前にもあった」
というような気持ちが自然
に生まれます。

これらの情報のうち、好き
になる、興味がある、感動
するといった気持ちを含ん
だ情報は、思考の前頭前
野に到達したら「この
情報について考えてみ
よう」という「レッテル」を貼
られます。それが、「思考」
への進化段階に置かれた
情報です。

子供をほめるというテクニ
ックはこの「好き」「興味」の
引き出しを増やすことが目
的です、本来の。

そして、レッテルを貼られ
た情報はA10神経群、前
頭前野、海馬回・リンビック
などからなる「ダイナミッ
ク・センターコア」という神
経群を駆け巡ります。これ
が思考するということであ
り、このプロセスを通して、
気持ちは「こころ」へと成長
を遂げるのです。
ここでとっても栄養を消費
します!

親ができること、そして
大人が自分のためにできる
のは、ここでしっかり栄養を
体に入れてあげることだけ。
1日のうち、3時から5時
には、タンパク質の取れる
ようなものを口にすると
いいんですよ。

脳が思考すると、複数の
脳の「本能」が同時に働き
ます。この本能も、こころを
生み出す要因です。

脳が持っている本能は「生
きたい」「知りたい」「仲間
になりたい」などですが、こ
れらがこころのもとになり
ます。具体的な例を言え
ば、生きたい本能が競争
心となり、知りたい本能は
探究心を呼び覚まし、仲間
になりたい本能が友愛や
貢献のこころへとつながる
のです。これは特別な人
だけのものではなく
生まれながらに全員が
持っているのです!

大切な点は、本能から生
まれるこれらの探究心・競
争心・貢献心の考えを繰り
返すことにより、理解力や
思考力の脳機能と共に気
持やこころが一体となって
階層的に深くなる点です。
ここにも栄養が必要です。

実はこのステップがないと
学校に行けないという事態を引き起こすことがあります。この時はたんぱく質もですが、亜鉛やマグネシウム、銅などミネラルが欠けていることが多いのです。

繰り返す努力で頭脳も本
能も強いこころも磨かれ
る。「どうすれば頭がよくな
るのか」、その答えは、目
標を明確にし、期限つき
で、何事にも損得抜きに全
力投球する習慣を持ち、成
功体験を繰り返す事です。

コツコツできないんです、
直前にならないとお尻に火
がつかない。。。子供によ
るけれど、基本は大丈夫
です。積極的先送りという
ことをしているだけですか
ら。目標をはっきりさせて
いるか、全力投球している
かを見てやってください。

この、繰り返す作業によっ
て、理解する脳機能を高
めるために必要な本能の
数が増え、考えが深まり、
モチベーションが高まり、
強いこころが生まれるので
す。

「受験」も頭をよくするため
に、これらの才能を育む絶
好の機会です。ぜひその
機会を大切に考え、親子
で前向きに勉強に取り組
んでみてくださいね。

今日はちょっと真面目な
刑部裕子でした!

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