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予防医学の軽視と遅れ
現在、病院や診療所で行われている医療は西洋医学によるものですが、この西洋医学は治療が主体で病気の予防には目が向けられていません。
そして、その治療の内容も抗生物質などの一部の治療を除いては、ほとんどが症状を緩和する対処療法であり、原因そのものを解決する治療法ではありません。
がんや膠原病などの治療が難しい病気は山ほどあります。さらにこれらの病気に対して使われる薬剤は副作用の強いものが多いので、こういった薬剤に頼る治療法は望ましいものであるとは言えません。病気を治療することより、予防することの方を優先すべきではないでしょうか。
「治療より予防を」は、当たり前のことなのに多くの人々が気付かない、関心がないのが日本の医療の現状です。そもそも健康のリーダ―であるべき医師たちが、病気の予防に興味がないということが最大の問題です。
その第一の理由は、現代の日本の医療体制では病気の予防がお金にならないからです。予防医学を研究しようとしても、病院でも大学の研究室でも予算が付かず、その結果として、そういった分野に関心を持つ医師や研究者に働く場所がないという現実があります。また医学部での講義に予防医学や栄養学がないということが予防が普及しない大きな原因になっています。
借金大国の日本で無駄な医療費が個人にのしかかっている現状があるのですから、一人でも多くの人が予防の大切さに気付いてくれたらなあと、いつも思っています。
これからの時代、重い病気は徹底的に予防し、現代医学で治せない病気は、代替医療を積極的に利用することができればよいのだと思います。
自分の健康は自分で面倒をみていきましょう。一人でも多くの医師が予防に目覚めてくれることを祈っています。