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「心の革命」高橋誠のメルマガ2
人生とは、このようにシンプルな物語です。
小さな女の子が、お母さんの誕生日に合わせて、おうちの絵を描く事に決めました。この子の頭の中では、すでに絵は出来上がっています。あとはそれを絵に表すだけです。
女の子は、絵の具箱、絵筆、ぼろきれを取り出しました。そして、やる気満々、幸せいっぱいで絵を描き始めます。全神経を集中させ、何もこの作業からこの子の気をそらす事は出来ません。
絵はお母さんの誕生日に間に合って、出来上がりました。女の子は、本当に精一杯、心に思い描いたおうちを絵にしました。絵は、この子独自の表現ですから、りっぱな芸術作品です。大好きなお母さんへの気持ちから色が塗られ、家の窓やドアは全部があるべき場所と確信して描かれています。たとえそれが大きな干し草の山のように見えても、これまで描かれた中で最高のおうちです。小さな芸術家が、全身全霊をかけて描きあげたのですから、素晴らしい作品です。これが健康な状態と言えます。また、成功であり、幸福であり、本当の意味での献身です。献身とは本来、人が自分らしい方法で、完全に自由に、愛情を持って人の為に働く事です。
この小さな芸術家の短い物語は、人が困難に屈すると、成功や幸福、健康がいかに妨げられ、目的の達成が阻まれるかも示しています。
この子が、絵をせっせと楽しんで描いていると、誰かがやってきて、「ここに窓を、そこにドアを置いたらどう?庭の小道は、もちろんこっちに伸びるべき」と言います。その結果、子どもはすっかり興味を失ってしまいます。絵を描き続けるかもしれませんが、もう誰かのアイディアを紙にのせているだけにしか過ぎません。不機嫌になり、いらいらして落ち込んで、他の人の言う通りにしないと不安に思うようになるかもしれません。そして、お絵描きが嫌いになって、絵を引きちぎってしまう事もあるでしょう。子供の性格によっては、本当にそのように反応する事もあります。出来上がった絵は、家らしく見えるかもしれませんが、完璧な絵とは言えない失敗作です。なぜならその絵は子どもの物では無く、他の人の考えを表現した物だからです。誕生日に間に合わなければプレゼントとして役に立たず、お母さんはもう一年、娘からの贈り物を待たなければならないでしょう。
これが病気、すなわち干渉に対する反応です。そして、一時的な失敗であり、不愉快な経験です。このような事は、自分の人生の目的について、他の人の干渉を許し恐れや疑い、無関心を植え付けさせてしまった時に起こるのです。
(汝自身を開放せよ エドワード・バッチ 1932年)
この物語の後半からは他人の干渉を受け入れてしまった事により、様々な負の感情が沸き起こり、ストレスが溜まって行く事がわかります。バッチ博士は別の著書で一般的には病気とは言わないが、と前置きしてこのストレスのかかった状態はすでに病気であると語られています。前半からは多くの方が同じように、幼い頃はストレスを感じること無く、純粋な献身の心を持って健康で幸福に生きていた事がわかります。私の周りには子どものように純粋な心で自身の目標に向かい、献身の心を持った大人がいます。私はその友人と過ごす時子供の頃のように遊んでいた時の楽しさや、希望、勇気、ワクワク感を取り戻す事が出来ます。またそれが健全な生き方であると感じています。一人でも多くの方が常識と感じてしまっているストレスから開放される事を祈り、思いを綴って行きますのでお付き合いよろしくお願い致します。最後まで見て頂きありがとうございます!