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メールマガジン バックナンバー
【誰しも人の子、そう思うと優しくなれマスヨ!】
突然ですが、私キャパ広いんですよ。
キャパってなんの?って思いますよね?
「人に対する変化」のキャパです。
これも、今の私の変態要素の一つなのかもしれません(笑)
実は、これには理由があるんです。
おいおい詳しくお話ししていきますが、
元々そうだったわけではありません。
『鍛えられた』、というのが正しいかもしれません。
だから、今、仕事で苦情相談窓口的な仕事をやっていますが、
正直、私は辛くないんですよね。
全く辛くないといったら、0ではないですけど。
この「苦情」についても、奥が深いので、また別にメルマガで書きたいと思います。
今日のところは、どうやって『鍛えられた』かという部分。
今から25年くらい前、
私は、有機野菜を扱っている会社の「コーヒー事業部」というところに居りました。そこで、「生豆(きまめ)」という、コーヒー豆を焙煎する前の状態のものを扱っていたんです。青豆の状態ですね。
で、仕事場は、なぜか「パチンコ屋」で
「焙煎したての豆をその場で挽いて一杯250円でコーヒーを売る」
という仕事でした。
この仕事、結局8年くらいやって、
めちゃくちゃ楽しかったんですよ!
8年のうちの6年くらいは、バイトの子に教えるトレーナー的な仕事だったと記憶しています。
昨今はパチンコ業界も厳しいので、あんまりコーヒーレディーを置いているパチンコホール自体が少なくなりました。(コンビニや自販機もコーヒーおいしくなってますしね)
「そんな高いコーヒーパチンコ屋で売れないでしょ!?」
って思うかもしれませんが、
これまた今と違って、当時は、景気も良かったし、
「かわいい女の子が席までコーヒーを持ってきてくれる」ということに
萌えるおじさまが沢山いらっしゃったわけです。
まー、売れた売れた!
大きいホールだと、バイトの女の子1人で
1日300杯売れたりする場所もあって、
それが20カ所以上あったのですよ。。。
一杯250円ですから。。。
ざっと計算しちゃったそこのあなた!
いやーん、私も久しぶりに計算しちゃったわー。
そう考えるともっと給料もらっても良かったわね。
当時はまだ「セクハラ」という言葉が
やっと出始めたくらいの時代だったので、
そりゃもう毎日、色んなことが起こるわけですよ!
お尻ぺろーん、と触ってくる学校の先生や
すぐ電話番号訊いてくる消防士さんや
儲かるとすぐに「景品なにが欲しい?」って言ってくる自称資産家さんや
やたら女の子を食事に誘う警察官とか
そう言えば私、おじさんに「お飲み物いかがですか?」って
顔近づけて訊いたら
ほっぺたを
「べろーん」と
舐められたこともありました!
さすがにこのおじさんは出禁になってました(笑)
当時は私も、うら若き20代だったので
お肌もツルツルで舐めたくなるくらい
(おじさまたちには)人気があったんですよ(笑)
今だったら、SNSで拡散されたら大変なことばっかりですね(^o^;)
そして、当時はパチンコ屋さんも
今ほど規制が入ってなかったので
儲かるときはものすごく儲かる時代です。
(これだと判りづらいから、例えば1日で100万円とか儲かっちゃう)
その分、儲からない人もいるわけで、天国と地獄があります。
それが、日々凝縮して垣間見えちゃうんです。
例えば、
いっぱいメダルが出て儲かったからって
「ねえちゃん、これでここに居る人全員に
コーヒーおごってやって~(^o^)」
にこにこで1万円札をピロピロっと出してたお客様が、
次にホールを回って席まで行くと、
豹変して鬼の形相でスロット台をバンバン叩いて
「コンニャロー!!」
って、全部メダルがのまれたことに怒って
大声で叫んでたりするわけです。
恐怖ですよ!!
豹変する人間って、怖いーって。
ただその時に、先輩に言われたのが
『ね、同じ人間でもこんなに変わっちゃう。
でも、そういう人でも誰かの子供で、
誰かの親だったりするの。
そう考えたら優しくなれるよ』って。
そのときは、
「いやいやいや!優しくなんてなれないーー!!」
って思いましたが、毎日コーヒーレディーを続けてたら
こんなことが、日常茶飯事なんですよ。
先輩の言葉の意味が段々わかるようになってました。
逆にこの人はどういう人なのか?
色んな面があるんだろうな、おもしろーい!!
と思えるようになったのです。
このように『鍛えられた』お蔭で、多分わたしは人より
「こういう人も居るんだな」という
キャパが広いほうだと思います。
もし、
「もうこの人許せない!」とか
「この人のなんか嫌い!」とか
そう思ったとき、
「この人も誰かの子供で、誰かの親。
こういう面も持っているんだな」
と、思ってみるのと案外平常心で居られます。
私はけして優しい人ではありません、
ただただ興味があるんです、知りたいんです。
福岡の予約の取れない占い師の崔先生は
「知らない」ことが「恐れ」になる、と
良くおっしゃられています。
「嫌いな人」も「知ろう」と思ったら、
案外、嫌いじゃなくなるかもしれません。
その知ろうとするかどうかで、
出会いも変わるかもしれません。
キャパが広いと何が良いのか、
何が得なのかも正直不明ですが、少なくとも
損はしていない、と思っています。
今日の気づき
・人は色んな面を持っているので一面だけでは判らない
・知ろうとする人との関係性はかわるかも
・過去のどうってことない経験も無駄にならない
つたない長文にお付き合いくださり、
最後までお読みいただきありがとうございます!!
では、また明日~