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自民党の総裁選が始まりましたね。
自民党の総裁選が始まりましたね。
私は興味津々でこの流れを見ています。
というのも、一国の政治はその国の国民性を反映すると思っているからです。
私は自民党員ではないので当然投票権はないのですが、
自民党総裁はそのまま日本国首相になるので、興味を持たない方がどうかなと思うわけです。
さて、日本はこれまで2回世界を驚かすような発展を遂げてきました。
まず、明治維新から約20年ほどで世界に肩を並べるほどの国を作り上げました。
それから、大東亜戦争後約20年ほどで、オリンピックを開催するような復興を遂げました。
まさに他国にとっては驚くべきことだったのではないでしょうか。
たとえばインド、イギリスの植民地支配から脱却して国作りを始めてから70年以上が経過しますが、
国全体がまとまるということはなかなか難しいようです。
東南アジアの国々にしても、アフリカや南米の国々にしても同様です。
これはひとえに、その国民の教育や品性の質に関わってくるのではないかと思います。
ちょっと他国に対して失礼な言い方になる部分もあるかと思いますが、
国民の一人一人が自立の精神を持って、祖国に対して誇りを持ちながら生きているかということが大切だということです。
自分の欲を廃し公共のために生きる、そのような心の持ち方が理解できるかどうかということなんです。それほど幕末の日本人の教養(教育ではありません)は高かったということでしょう。
明治の初め、すべての人がそうだったわけではありません。世の中の大変革の中で、多くの人たちがどう生きていけばいいのか暗中模索の中にいたと思うんですね。
しかしその根底には人に迷惑をかけるな、お天道様が見ておられるといった共通の認識があったことは間違いありません。
また、大東亜戦後の混乱の中では人々は食うことに必死で、正視できないようなこともあったことは否めません。しかし多くの国民は、やはり明治期と同様に人に迷惑をかけるな、お天道様が見ておられるといった共通の認識があったはずです。
このような「品性」が国の発展や復興を成し遂げたことは、十分に理解できます。
他にも要素はたくさんあるでしょうが(たとえば政治家とか)、やはり「国」の根本は国民なのです。
国の政治は国民一人一人を映し出す「鏡」といってよいでしょう。
そこで今回の自民党の総裁選ですが、そのようなことを理解している方が選ばれることを期待しています。
ここ数十年の間に国際関係は大きく変化し、相互の結びつきは複雑に絡み合っています。
そしてその結びつきは人:人だけではなく、電子空間、宇宙空間まで広がっています。
だからこそ今、一人一人の国民が明治初期のように、「人様のために」とか「お天道様が見ている」といった公の心を持って生きていかなければなりません。
「よこしまな心」、「わがままな心」、「自分だけよければという心」、このような心を持った人が多くなることでその国は滅んでいきます。
私は、日本が常に世界に対し誇り高い国であってほしいと思っています。
ですから今回の自民党の総裁選をとても興味深く見守っているのです。