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畑を目の前にして。
前回は廃菌床について書いてみました。一日100トンの有効利用可能廃棄物。
これが地域によって値段が全然違います。
ホクトさんは非常に良心的です。県西部になると10倍以上になります。この地域は非常に恵まれているのです。
地球上で土壌と呼ばれるものは地表面から18センチといわれているそうです。
それは、地球誕生以来どんな履歴をもっているのでしょうか。海から上がった生物の内植物が土からミネラルを吸収して酸素と二酸化炭素を排出して枯れて地に帰る。その繰り返しの中で出来上がって来たものでしょう。昭和の中ごろまでは畑に金肥といって人糞を穴掘って埋めて発酵堆肥を作ったり、農家には堆肥舎があって豚、牛、鶏などの糞を発酵させて畑で使っていたようですね。この前の東京オリンピックの少し前あたりから化学肥料が多用されるようになって土壌の破壊が進んだようですね。
本来の土壌にする行為として廃菌床を使う訳です。発酵という過程を経て土壌にしていく感じかな。家の北の方に山があります。山肌が見えます。土木業者が山土を取っています。そこに元々生えていた雑木があったのですが業者はこれを捨てます。そのままだと非常にかさばります。その為業者はこれを細かく砕いてチップにして捨てるのです。ある時地主さんの一人が教えてくれて業者に聞いてみました。いいですよとの返事で同じ自治区だから無料でお届けしますとのお言葉。今までに10トンダンプで何杯もらったことでしょう。
このチップこれも微生物のエサです。要は落ち葉、倒木に匹敵するものですね。今はチップそのものを直接入れる事も減りましたが小さなチップが残っていると雑草なんかでも根っこがチップと絡み合っていることがあります。地面の下にいるキノコ菌が活発に活動します。最近では、サトウキビの茎葉っぱ、を畑に置いておくとその下の根っこの張がよくなります。またトウモロコシの茎を畑に入れるとその茎の中の根張は抜群です。
家庭菜園では垣根などの木くずは大変素晴らしい畑の微生物さんのエサですね。雑草なんかも利用の仕方で素晴らしいエサになるのです。
初めて畑に立った時はこれからどうすれば良いんだ、と思っていたのが素晴らしく恵まれた環境にいるのだときづかされました。
今夜はこのへんにします。読んでいただきまして有難うございます。
善徳山農園 水谷正寿