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メールマガジン バックナンバー
畑を目の前にして。
前回の話は「炭素循環農法」というホームページを見つけたところまででした。
廃菌床というものについて書いてみます。菊川市に大手のキノコ屋さんで「ホクト」さんがあります。一日にキノコの生産残さ廃菌床が100トン出ます。キノコの生産は瓶におが粉などを雑菌が入らないように処理した中に栄養剤と一緒にキノコ菌を打ちます。瓶の中でおが粉をエサにキノコが大きくなって半分くらい食べると出荷状態になります。残ったおが粉は捨てられます。これが廃菌床です。
キノコの食べ残し、特におが粉は畑にいる特に上の方にいる微生物にとってごちそうです。使いかたを間違えなければ。ホクトさんも初めの頃は無償で欲しい人にはダンプカーでわけていました。私の知人がその営業の仕事をしていました。
農家は堆肥みたいなものをただでくれるものだから、結構沢山もらった人がいました。中身はおが粉がメインですが生きたキノコ菌がたくさんいます。畑にダンプで空けるといい香りがします。親戚の茶農家でも随分と畑に居れたようです。キノコ菌というのは普通の土の最上部にそれも普遍的にいます。私達と同じ空気を吸って生きています。これをトラクター管理機などで畑の深いところに入れてしまうと、そう窒息死します。長い時間をかけて作付けするならとにかく肥料感覚でこれをやると畑の中で腐敗します。当然作物は育ちません。少し前までは慣行農法、普通の農家さんは「あんなものは絶対に使うな。」という見方になったのです。
間違いやすいのはキノコ菌を畑に入れるではなくて、キノコ菌のエサをいれてやる。ですね。その当時はキノコ菌は空気を吸って生きている呼吸しているだから水はけをよくして菌を溺れさせない。これが鉄則と考えていました。
あれこれ廃菌床と付き合ってくるうちに近所の先輩農家さんでも廃菌床を使う人が増えてきました。
何でもそうですが、TPOを間違えるととんでもないことなります。
私もまだまだ間違えたことをやっています。
宇宙というか自然の法則は適っていればいれば美味しい野菜ができます。
やってみて身体で覚えるのですが、環境も常に変化していますから前に上手くいったから今度もってことはわかりません。
常に変化の中で変化を楽しむ。
これが面白いのかもしれませんね。
下手な文最後まで読んでいただきまして有難うございます。
浮かんできたことをつれづれ書いていきます。
もう梅雨明けしたのかな、暑くなりそうです。
体も心もしっかりととのえて張り切ってまいりましょう。
善徳山農園 水谷正寿