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メールマガジン バックナンバー
146.『メリケン』の兵士
小麦粉のことを
メリケン粉って呼ぶのは
地域が限られるんですかね?
それとも時代によるのでしょうか?
子供の頃(佐世保市在住時)には
メリケン粉って言ってましたが
今は言わないし聞かないなぁ。
ちょっと調べると、元々は
アメリカから輸入した小麦粉を
「メリケン粉」と呼び
国産の小麦粉は「うどん粉」と
呼んで区別していたそうです。
【アメリカ小麦戦略】
さて、メリケンの兵士と闘った末に
大東亜戦争に敗れた日本は
食糧難に陥り、戦後復興の過程で
(特に子供達の)栄養状態の
改善は急務でした。
そんな中、小麦と脱脂粉乳が
アメリカからの善意による
無償の食料供給という形で
学校給食に使われるようになります。
それにより飢餓状態の子供が救われた、
という面はあるのですが
アメリカの真の意図は、
戦後大量に余るようになった
余剰農産物のはけ口とすることであり
将来に渡って安定してアメリカ農産物を
消費してもらうための実に狡猾な
策略だったのです。
子供の時に慣れ親しんだ食物の味は
一生忘れられない、ということを
アメリカは理解していました。
パンと脱脂粉乳がメインとなる給食を
食べた子供達は、大人になっても
パン食と牛乳が日常的で当たり前になります。
【米食低脳論】
そして当時、医者や栄養士により
「パン食の文化を持つ民族は
進歩的で積極的なのに対して、
米食の人々は諦観的で消極的である」とか
「米を食べるとバカになる」とかいう説
までが横行し、我が国の伝統食が
否定されるような風潮となったのです。
アメリカの洗脳戦略は
見事だったというしかありません。
現在では米飯給食も
増えてきているとはいえ
いまだにパンの日も多いですし
牛乳に至っては
ほとんどの学校で毎日
出されているわけですから。
小麦粉の問題点については
様々な人達が指摘されていますが
9割以上が輸入に頼っており
農薬(ポストハーベスト)や
遺伝子組み換えのことや
グルテン不耐症など
気を付けた方がいい食材であることは
間違いないでしょう。
しかし、それ以上に気になるのが
牛乳です。
【お茶でいいのにね】
昨年11月11日に配信したメルマガ『嗜好品』
で書いたように
https://home.tsuku2.jp/m/mailmagDetail.php?scd=0000118315&mcd=49970
牛乳は、健康に良いからと
頑張って飲むようなものではありません。
子供達に毎日牛乳を飲ませるのは
戦争で負けた名残りでしかありません。
本人が飲みたいわけでもないのに、あるいは
親が飲ませたくないと思っているのに
保育園や幼稚園や学校で
牛乳を無理強いされるようなら
毅然と断ってほしいのですが
それが難しい場合は、うちのクリニックで
(牛乳を飲まないほうがいい、という)診断書や
指示書や指導票を作成しますから御相談ください。