自然派ドクター 髙野弘之

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139.夢よ『飛び散れ』花となれ

無症状の人に検査をする
ということの無意味さ。

【PCRで感染拡大は防げない】

ダイヤモンドオンラインに載っていた
記事ですけど
有病率が少ない病気の検査をすることの
問題点が分かりやすく説明してあります。

https://diamond.jp/articles/-/262508
(PCR宗教戦争がコロナ第3波で再び
「国民全員検査」で本当に感染拡大は止まるのか)

【感度90%の意味】

問題です。ちょっと考えてみてください。

『人口の5%が罹っている流行病がある。
 この病気には精度の高い検査法があり
 罹患者が検査を受けると90%が陽性となる。
 健常者が検査を受けると90%が陰性となる。
 (つまり偽陰性と偽陽性が10%ずつ)
 あなたが検査を受けたところ結果は陽性だった。
 あなたがこの病気に罹っている確率はどれくらいか?』

精度が90%なのだから、検査で陽性だったら
9割の確率でその病気に罹っている、と
普通は思ってしまいます。
医者もそう信じている場合が多い。

人口の5%が罹っているのなら相当流行して
いると見ていいのですが
(新型コロナだって、この一年間で
抗体保有者が1%に満たないとされています)
その状況で、病気の症状とは関係なしに
1000人を連れて来て検査するとしましょう。     
その中で罹患者は50人いることになり
残りの950人は健常者です。

本当に罹っている人のうち
検査で陽性になるのが45人
検査で陰性になるのが5人

健常者のうち
検査で陽性になるのが95人
検査で陰性になるのが855人

したがって、検査で陽性になった人の中で
本当にその病気なのは
45/(45+95)=32%なのです。   

つまりどういうことかと言うと
どのような検査でも
“検査前確率”というのが重要で
それっぽい症状があるわけでもないのに
検査してしまうと、病気じゃないのに
引っかかってしまう恐れが高くなる、
ということです。

上の例で言えば、これの流行状況が
1%だったと仮定すると検査で陽性に
なっても、本当に罹っているのは
8%だけ、という計算になります。

【縄文ウイルスも同じ】

縄文ウイルスについては
131.『胸元』からの配信を
御参照ください。
最近登録してくださった人も
バックナンバーから読めます。

HTLV-1(縄文ウイルス)の検査も
対馬や五島のような流行地で調べると
偽陽性(本当はキャリアじゃないのに
検査で引っ掛かる人)は比較的少ない
のですが
キャリアの人数が少ない地域で調べると
偽陽性で引っ掛かる人がものすごく
増えてしまうのです。
ウイルスを持っている人が
全国に散らばって
以前のようには
特定の地域に偏らない傾向があるので
検査をすることで
いらぬ不安を抱いたり
しなくてもよい母乳制限をしたりする人が
増えるだけなのです。

他のあらゆる検査も、
何となく心配だからという理由で
やってもロクなことが無いですよ。

必要の無い検査はしない!断る!
自分自身あるいは我が子の力を信じる!
そちらのほうが絶対に良いのです。

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