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まずは話を聴くこと(2020/12/04)
こんにちは!
生きる力と国語力を育むオンラインスクール
GRIT TREEの
白木 彩子です。
12月になりましたね。
みなさんは
風邪などひかずに
元気に過ごせていますか?
わたしの住む横浜も
ぐっと気温が下がり
外に出ると手先が冷たくなります。
娘との
あったかお風呂タイムが
毎日の楽しみです。
娘はお風呂が好きで
長風呂するタイプなので
その時間に意識的に
たくさんお話をするようにしています。
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さて、
小学校に勤め
担任をしていると
いろんな子に出会います。
(今は担任ではありませんが)
友だちにすぐ手が出てしまう子
お母さんが恋しくて泣きだしてしまう子
話なんかちっとも聞かない子
自分の気持ちが抑えられなくて暴れる子
みんなの前で全く話せない子
などなど
一般的に言われる困った子。
もちろん人に手を出していいわけではないし、
話を聞いていなくて行動に移せないのは
いいことではない。
悪いことは悪いと注意する。
だけど、
最初からダメなところばかり
ガンガン注意していっても
心のブロックが厚くなるだけで
歩み寄れない。
無理やりこじ開けようとしても
益々心を閉ざすばかり。
だから
まずはこちらから歩み寄り
心のブロック崩しから。
崩すより溶かすような感じです。
時間はかかりますが
継続的に
「あなたのことをちゃんと見てるよ」
と伝わるように温かく声をかけ
子ども自身が話す気になるまで
待つことを心がけます。
それまでずっと
「困った子」とレッテルを貼られ
話をちゃんと聞いてもらえずに
注意され続けてきた子は
心を開くまでにとても時間がかかります。
「どうせわたしなんて」
1年生でもそんな感じです。
だからよくないことをして
目を引こうとする。
本当は認めてもらいたいから。
でも認められ方がわからなくて
困っている。
困った子と言われる子は、
実は本人が一番「困っている子」です。
だから
本人の困り感がどこからきているのか
観察や話の聞き取りなどから
分析していく必要があります。
いいところを伝えたり
手伝ってほしいと頼りにしたり
一緒に休み時間に遊んだり
時には二人だけの秘密の交換日記をしたり
そんなアプローチをすることで
少しずつ心を開いてもらい
話ができる状態までもっていきます。
一度心を開いてくれた子は
毎日のように
子どもの方からわたしのところに
声をかけにきてくれます。
そして
それをじっくり聴いてあげることで
どんどんいろんな話が
できるようになってきます。
そうすると、
だんだん落ち着いて生活できるようになったり
物事に前向きに取り組めるようになったり
積極性が出てきたり。
表情も明るくなって
自信がついてくるんですよね。
クラスでも認められることが多くなり
いい軌道に乗っていきます。
教師をやっていて
うれしいなと思う瞬間です。
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子育てにおいては
信頼関係はある程度
できていると思います。
ただ、
日々の忙しさに追われて
お子さんの話を聴いてあげる時間が
少なくなっていませんか?
知らず知らずに
お子さんは心にストレスを
ためてしまっているかも。
わたしも
去年までのフルタイム勤務の時
娘と話す時間がなかなか取れず
たくさん悩みました。
平日娘が起きている間に会える時間は
朝と夜の3~4時間。
その中で
2回の食事とお風呂と支度と…
のんびりする時間なんてなく
早く寝かせなきゃ!
と焦ってばかりでした。
(学校では対話を大事にしているのに…)
お風呂タイムだけは
話を聴く時間にはしていましたが
それでも時間が気になっていました。
だから
今はゆっくり話す時間があるこの環境が
本当にありがたいです。
子どもたちはみんな
話を聴いてもらうことが
大好きです!
わたしたちも大人もですよね。
話を聴いてくれる人を
信頼したくなるものです。
もし、お子さんの話を聴く時間が
少なくなっているなと感じたら
この週末にでも
意識してじっくり話を聴く時間を
つくってみてくださいね。
話を聴いてもらえると
「わかってもらえた!」という
安心感や信頼につながります。
小さいお子さんなら
お風呂タイムがおすすめです!
リラックスして
いろんな話ができますよ。
もしくは、
お子さんの好きなことを
一緒にやってみてください。
おえかきでも
工作でも
ゲームでも
料理でも
楽しいことを共有するのは
話をするにも一番効果的です。
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普段なかなか
見てあげられる時間がないなという方は
ぜひGRIT TREEに
遊びに来てみてくださいね。
GRIT TREEでは
お子さんの話を聴く時間も
大切にしています。
好きなことに取り組んで
それについて話を聴いてもらえることは
お子さんにとって
楽しみ時間となっており
ご好評いただいています。
また
いろいろな題材で
ことばのワークをすることで
着実に日本語力をつけています。
視写(古文や新聞など)や作文など
家庭学習では
なかなか取り組みづらいことも
ワークで取り上げていますので
ご興味のある方はぜひ!
Instagramでは
読み聞かせした本の紹介や
レッスンの様子など
UPしています。
ぜひフォローもお願いします。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
それでは、また。
白木 彩子
(このメルマガは、2020年12月に書いたものを、一部編集したものです。