自然派ドクター 髙野弘之

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『共存共栄』の道

マスクであれワクチンであれ
強制されるようなものではないし
どんな風習にしろ医療行為にしろ
選択肢があって当然なわけです。
普通の病院に行くと
有無を言わさず抗生剤を飲めと
処方されるような状況があります。

飲む抗生剤は、処方されても
たいがい不要なものです。

【ピロリ菌のこと】

胃癌や胃潰瘍の『原因』とされ
悪者扱いされているピロリ菌ですが
「ピロリ菌が病気の『原因』だから撲滅せよ」
という理論は間違っています。

胃潰瘍の本当の『原因』は
ストレスであり薬であり普段の食生活です。

ものすごいストレスがかかれば
次の日に胃に穴が空いたりすることもあるし
大人が痛み止めの薬を処方される時は
一緒に胃薬も出されるでしょう?
痛み止めで胃の血流が悪くなって
胃が荒れて胃炎や胃潰瘍を起こし易いからです。
普段の食生活が乱れまくってれば
胃潰瘍だって胃癌にだってなりますよ。

胃の中に菌が居たとしても
菌が病気の主たる『原因』ではなく
悪さをしているだけでもない。
普段の自分自身の中に
敵を見出して攻撃するという発想は
改めたほうがいいのです。

【失われてゆく、我々の内なる細菌】

上記タイトルの本の著者
マーティン・J・ブレイザーは
TIME誌で「世界で最も影響力のある100人」
の一人に選ばれたこともある
感染症専門の医学者・研究者です。

その本の中でブレイザーは
ピロリ菌が胃の炎症に関与することに対して

「胃にピロリ菌がいなくて少数の炎症細胞や
免疫細胞しかない(胃炎なし)」の状態と
「胃にピロリ菌が存在して多くの炎症細胞や
免疫細胞があるもの(胃炎あり)」の状態と
どちらが正常なのだろうか?と疑問を呈します。

遺伝子研究により
10万年以上も前から人間が保有していることが
分かっているピロリ菌を単なる悪玉とみなさず
「胃炎は悪いことだ」と決めつけるのを止めてみることで
ピロリ菌の生態について
別の見方ができるようになったと言います。

ピロリ菌が起こす胃の炎症(免疫細胞の増加)により
アトピー・喘息・鼻炎などのアレルギー性疾患が
減るのではないかという洞察や
ピロリ菌が胃酸の調節をすることで
胸やけの原因になる胃食道逆流を予防し
ひいては食道癌の罹患率をも
減少させている可能性を述べています。

“希少で重要な細菌の喪失は
多様性の喪失を意味する。”
(217ページより抜粋)

様々な状況において
「多様性の喪失」は『危機的な状況』を
いとも簡単に招いてしまう脆弱性に
繋がるものです。

ピロリ菌がアレルギーや食道癌を
予防するかどうかは置いておいても
子供の頃に多様な菌に触れ合って
小児期のうちにピロリ菌を
胃の中に保有し共生すると
年齢を重ねてから初感染するよりも
胃潰瘍や胃癌に関与する可能性が
減ることは間違いないようです。

ピロリ菌を絶滅させないよう
気をつけましょう。

そのためにも不要な抗生剤を
むやみに飲まないことです。

「強制」するのは 魔への道
「矯正」すべきは 己の心
「共生」ありきは 弥栄なり

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