自然派ドクター 髙野弘之

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『消防団』は必要か?

東京都医師会の会長さんが
フェイスブックの宣伝動画を
使って訴えかけています。
「今年は特に
インフルエンザワクチンを
受けましょう」と。

この冬は発熱してしまうと
新型コロナだかインフルエンザだか
迷ってしまうから…
というのが理由だそうです。

新型コロナでもインフルエンザでも
別にどちらでもいいんではないでしょうか?
それに
ワクチンの副作用で発熱する人もいるでしょう?
そして
今年のインフルエンザワクチンは効くんですか?
さらには
発熱すら避けねばならないという発想が間違っている。

【発熱に対する考え方】

発熱に関しては、一応普通の医者の間にだって
下記で引用しているような
コンセンサス(共通認識にしたい事項)は
あるのですけど、発熱時に受診すると
たいした説明も無しに解熱剤を出されることは多く
ひどい場合は1日3回で飲むようにしてたりします。

“患者さんの誤解”とかって言ってるけど
こんな思い違いしてそうな医者ゴロゴロいますよ。

~~~~~以下引用~~~~~
☆ 発熱に対する患者さんの誤解
 ⇒【こんな風に説明しましょう】

☆ 熱はすぐに下げないといけない
 ⇒【発熱は味方。解熱薬使用は
一定の体温によってではなく
全身状態で決める】

☆ 熱と重症度は相関する
 ⇒【全く関係なし(41℃以下なら)】

☆ 体温が37℃を超えると熱がある
 ⇒【37.5℃までは正常。腋窩温や
皮膚表面温は不正確】

☆ 熱が高いと脳がやられてしまう
 ⇒【42℃を超えなければやられない】

☆ 熱があったら抗生剤が必要である
 ⇒【抗生剤は解熱薬ではない】

☆ ウイルス感染だけなら熱が3日以上続くはずがない
 ⇒【2週間以上続くこともある】

☆ 解熱薬が効かないと重篤な病気!
 ⇒【解熱薬の反応と重症度は相関がない】

☆ 解熱薬で熱性けいれんが予防できる
 ⇒【予防できずむしろ逆効果】

~~~~~引用終了~~~~~

普通の医者が読む月刊誌に載っていた内容ですが
おおむね真っ当な説明が書いてあります。

熱が高いからって
やたらと解熱剤や抗生剤を使うべきではないのです。

【解熱剤や抗生剤が役に立つ場合はある】

解熱剤で熱を下げると
体内のゴミを燃やしたい『内なるドクター』の
働きを邪魔することになるので
熱を下げるだけの薬は極力使わないで
体を休めて出せる分を出す方いいのですが
発熱であまりにもシンドい場合とか
夜も寝られなくて体力が落ちそうとか
今日はどうしても仕事が休めないとか
という状況があるのなら使ったっていいのです。

抗生剤も「飲むタイプの」薬は殆どの場合
必要ないと言っていいものですが
何らかの原因でこじれた場合には
「点滴で」抗生剤を使うのは症状の改善に役立ったり
命を救ったりするものです。

火消し役の薬は不要なものではない。
しかし、必要な焼却をしている時に
水をぶっかけるのではなく
鎮火作業が必要になった時のために
温存しておくべきものです。

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