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オーガニックコスメの見分け方から「コスメを読む」ってどういうこと?vol.4
こんばんは。炭酸美容家高橋弘美です。今日はオーガニックコスメについて書いてみたいと思います!
私の「コスメを読む」メソッドを学びに来る方は、ナチュラルコスメや自然派コスメ、無添加コスメ、オーガニックコスメを愛用している方が割に多いです。
最近は、オーガニックなライフスタイルが世界的に注目を浴びていて、オーガニック食品やオーガニックコスメは多くのセレブリティーが愛用していることからファンが広がっているように思います。
これらオーガニックコスメの愛用者にどうやって「オーガニックコスメ」を買っているの?って聞いてみると一番多い答えは「オーガニックコスメの専門ショップで買っています!」という答え。
オーガニックコスメはオーガニック専門店で購入すればいい??果たしてそれは正しい買い物なのでしょうか?
化粧品は薬機法によって、その定義が決められていますが、「オーガニックコスメの定義」ってそもそもどうなっているのかご存知ですか?
実は「オーガニックコスメ」の薬機法上の定義はありません。オーガニックコスメは「化粧品」のカテゴリになるので化粧品の定義と同じになります。
つまりどういうことかというと、「オーガニック化粧品」という特別な定義はないため、「これはオーガニック化粧品です」とメーカーやブランドが定義付けをすれば、それは「オーガニック化粧品」になるのです。
ちなみにオーガニックコスメはナチュラル化粧品の仲間で、ナチュラル化粧品は自然派化粧品ともいい、天然または、天然由来成分を配合している化粧品になります。
オーガニックコスメを一般的に想像してみるとどんなものがオーガニックコスメになると思いますか??
そうですね、きっと「有機栽培された原料を使った化粧品」となるかと思います。しかし、オーガニック原料をどのくらい配合しているかは不明です。
もちろん全体の中でオーガニック原料を微量に配合していてもそれはオーガニック化粧品と言えます。
つまり、オーガニックも、ナチュラルもはっきりとした定義がないので「どの程度オーガニックでナチュラルなのか」というのは、わかならないですよね。
「ナチュラル化粧品」「自然派化粧品」もまた、100%がナチュラル原料だ、とは言ってません。また天然成分や天然由来成分配合がどのくらいの割合なのか、または、石油由来成分はどう考えるのか?それらは各メーカーやブランドでバラバラですし、それはそれでいいのです。
市場は「オーガニック」や「ナチュラル」で賑わっています。どんどんこれらのカテゴリの化粧品が市場に出てくることでしょう。そしていいも悪いもいろいろなものが混在するのです。だからこそ、私たち消費者である選ぶ側がどう選ぶかが必要になってきます。
オーガニックとかナチュラルというキーワードや宣伝文句だけにフォーカスしてしまうと、何がどうオーガニックでナチュラルなのかは絶対にわかりません。これらの化粧品をホリスティック、つまり全体で眺めた時に初めて「何がオーガニックでナチュラルなのか」がわかります。つまりコスメを読んで確認できるといいわけですよね!
ではオーガニックコスメによく見られる「オーガニック認定マーク」はどうでしょうか?
認定マークといえば日本で割とポピュラーなのが「エコサート」。おそらくたくさん見かけるマークだと思います。これはフランスで設立されたオーガニックコスメの基準で、日本だけでなく、いろいろな国で「オーガニックの認定マーク」として使われています。
オーガニック認定に関しては、イギリスやフランス、ドイツ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそれぞれの国にそれぞれの認定基準があります。
このように基準を作ることは良いことだと思います。少なくともその基準を満たしているからです。ただし、より自分の納得できるオーガニックコスメを選ぶにはもう少し深掘りして、「その認定基準がどうなっているか」まで調べてみるとよいのかもしれません。まあもちろん、そこまでいくとちょっとマニアックすぎるかもしれませんが…。
いずれにせよ、「オーガニック」に飛びつくのではなく、表示されている内容を見てもっと深掘りしていくと、さらにいろいろなことがわかります。
「コスメを読む」はラベル全体をみること、化粧品全体を俯瞰からみること、そしてそこにはどんなルールがあるのか、など多角面からコスメを読めるようになるスキルなのでぜひ知恵として知っておきたいメソッドです!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
【発行者】
炭酸美容家高橋弘美
ビューティーリテラシー
by コスメチックリエゾン