mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
病気にならない=健康 ではありません
こんにちは! ホメオパスの山田千鶴子です。
今日は、「病気にならない=健康」ではない、
というお話をしようと思います。
そもそも、ホメオパシーを何のためにするのか?
という目的地がハッキリしていないと
どこを目指せばいいかわからないからです。
「健康な人」というと、
どんな人を思い浮かべますか?
日に焼けた肌に白い歯がキラっ
風邪なんか何年もひいてない
いつも元気な人!
日に焼けた肌はおいておいても(笑)
「風邪なんか何年もひいてない」というのは、わりと多くの人が持っている「健康な人」の
イメージではないでしょうか?
実際、お会いするクライアントさんでも
「体はめちゃ丈夫なんですよ~。
風邪なんてもう何十年もひいてないし、熱なんて最後に出したのは子供の頃かな…」
とおっしゃる方が結構いらっしゃいます。
でもこういう言葉を聞くと、
「ピキーン」と
ホメオパス・レーダーにスイッチが入ってしまうんです。
「もう何年も風邪をひいたことがない、熱を出したことがない」
というのは、健康とはかぎらないからです。
風邪をひかない、熱を出さないという場合、2つの可能性があります。
とんでもなく健康!
という可能性がひとつ。
でも、もうひとつ、
そうとう不健康という可能性もあるんです。
小さい病気には時々なったほうがいい。
ホメオパスはそう考えます。
その方がむしろ健康なのです。
どうしてでしょうか?
これは、
クラシカルホメオパシーが「病気」というものをどう考えているかに関わっています。
ホメオパシーでは、病気を悪いことだとは考えていません。
この辺が、西洋医学と違うところですね。
ホメオパシーでは、
「生体がベストを尽くしている」結果が、病気だと考えます。
どういうことか、説明しますね。
まず人間には、全体を統合する生命力が備わっています。
そして生命力と、その具体的なあらわれである自然治癒力が、私たちの知恵をはるかに超える叡智で生体を守っています。
そのおかげで、ふだん私たちは体のことなんて考えていないですよね?
たとえば、包丁で指を切ってしまった時、治るまでのプロセスをいちいち頭で考えなければいけなかったら大変なことです!
えーと、
まず血流を傷口に集めて、
免疫細胞をバイキンと戦わせて
感染がひろがらないようにしなくちゃ。
あ、皮膚も破けちゃったから、細胞を再生しないと。
そのためにはまず…
な~んてことをいちいち考えずに、バンドエイドだけ貼って忘れてしまえるのは自然治癒力のおかげです。
私たちは何も考える必要がない。
体が勝手に私たちを守ってくれているからです。
だから、私たちは
仕事をしたり、好きなことをしたりできるわけです^^
でも
日々暮らしていたら、楽な日ばかりではないですよね?
家族のこと、仕事のことで自分のキャパを上回るストレスがドカーンとのしかかってくる日もあるでしょう。
最初は、
私たちのなかの生命力が、当面不要なところから緊急に必要なところにエネルギーをまわして、なんとかやりくりしてしのぎます。
でもそんな緊急対応にも限度があります。
あー
もうダメだ…
そう察知した生体は、病気というかたちで症状を出して
ストレスをリリースします。
それでも、一番害のないところを選んで、症状を出しているのです。
生体は、どんなときにもベストを尽くしています。
今自分が持っている資源とエネルギーをつかって、一番いい解決策をとろうとするのが生命力の叡智です。
簡単な例でいえば、熱。
熱をあげると体内のケミカル反応の効率が上がるので(化学の実験で、化学反応を起こしやすくするのに試験管を温めましたよね?)免疫細胞がウイルスと戦いやすくなるのです。
だから、熱が出るのはいいこと。
体の免疫系がしっかり機能している証拠です。
もちろん、熱の前の段階でウイルスを撃退できる人が最強!
この人たちが、風邪なんか何十年もひいていないという、一番「健康な人」です。
でもその次に健康な人は、必要なときに高熱を出せる人なんです。
そして、イマイチ健康ではない人は、高熱を出すことができません。
熱を出す、というのは大変なエネルギーが必要だからです。
高熱を出すだけのエネルギーがない場合、賢い生体はもっとエネルギーを使わない、でもあまりクリーンではない次善の方法でウイルスと戦おうとします。
そのとき
熱は出ません。
会社にも行けてしまいます。
本当は高熱を出し、しっかり休んで消費カロリーを少なくしてその分をウイルス戦にふりむけ、クリーンな体に戻してスッキリ復活!といくべきところ……
なのに熱もでず
ちょっとだるいくらいなので無理をして仕事に行ってしまう。
そんなことが何度も繰り返されたら、どうなると思いますか?
無理をしたツケは
必ずどこかに残っています。
きっちり戦ってクリーンにしていないので、毒も残っている…
今すぐ表面には出なくても、目に見えないところで少しずつメンテナンス不備が積み重なってきます..
それでも体はがんばります。
基本、いつも与えられた環境でなんとかがんばるのが私たちのけなげな体です。
でもがんばり続けて、ついに限界がやってきます。
そのとき、急に
ドカーンと
大きな病気になってしまったりするわけです。
だから、
日々のストレスは、ためこまない。
その時々で、
最良のかたちで症状として出したほうが長い目でみて、健康的なんです。
もちろん、
健康度が上がっていけば自分にとっての限界値が上がるので、急性の病気になる頻度は下がっていくでしょう。
でも、あまりに大変なときはギブアップ。
ちゃんと病気になった方がいいんですよ~ということです。
「本当の健康」のイメージ、ちょっと変わったでしょうか?
ではでは。
今日も楽しい1日を!
*日本で一番わかりやすいクラシカルホメオパシーの専門サイト https://skyislimit.net/