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シリーズを終えて 掃除が終わっても、空気の中では終わっていない

こんにちは
Akiクリーンサービスの小谷です


前回まで3回にわたって、

香りのある掃除用品と
室内の空気について書いてきました


これでシリーズ終了


……の予定だったんですが


最後にもう一つだけ、

どうしても書いておきたいことがあります


それが、


掃除用品から空気中に出た成分は、そのまま漂っているだけではない


ということです


場合によっては、

空気中で別の物質と反応して

最初にはなかった物質が生まれることがあります


これ、

僕はかなり重要だと思っています


僕たちは掃除が終わって

「はい、キレイになった」

と思っている


ところが空気中では


「では、ここから始めます」


の場合がある(笑)


■ 香りの成分「テルペン」


柑橘系や森林系の香りなどには、

テルペン(Terpene)

と呼ばれる成分があります


代表的なのが、

リモネン

α-ピネン

リナロール

などです


こうした成分は、

香りのある掃除用品などにも使われています


そして掃除用品を使うと、

成分の一部が

VOC(揮発性有機化合物)

として空気中へ出ていきます


問題はここからです


室内には、

外気などから入ってきた

オゾン(O₃)

が存在することがあります


このオゾンとテルペンが出会うと、

酸化反応が起こることがあります


テルペン

「こんにちは」


オゾン

「こんにちは」


……で終わってくれません(笑)


ここから化学反応です


そして、

もともとなかった別の物質が生まれる


これを

二次汚染物質

と呼びます


最初から掃除用品の中に入っていたものではなく、

空気中で反応して

あとから生まれたものです


つまり、


掃除用品を使う

↓

香り成分などのVOCが空気中へ出る

↓

オゾンなどと反応する

↓

別の物質が生まれる


ということです


掃除が一次会


空気中の化学反応が二次会


誰も予約してないのに、

勝手に二次会が始まります(笑)


■ そこで何ができるのか


研究では、

こうした反応によって

超微粒子(ナノ粒子)

二次有機エアロゾル(SOA)

ホルムアルデヒドなどのカルボニル化合物

などが生成されることが報告されています

さらに、

非常に反応性の高い

OHラジカル(ヒドロキシルラジカル)

などが関係することで、

室内の別の化学物質との反応につながることもあります

一個反応して終了

ではなく、

そこから次の反応へ

さらに次の反応へ

空気中では、

ドミノ倒しのように化学反応が続くことがあるんです

その頃、僕たちは

雑巾を洗って、

コーヒー飲んでます(笑)

■ しかも、ものすごく小さい

今回の研究で注目された粒子には、

直径

1〜30ナノメートル程度

という非常に小さなものがあります

よく聞くPM2.5は、

2.5マイクロメートル以下

2.5マイクロメートルは、

2,500ナノメートルです

それに対して、

1〜30ナノメートル

とにかく、

めちゃくちゃ小さい

床のホコリなら見えます

「あ、汚れてる」

で済みます

でも、これは見えません

「あ、ナノ粒子飛んでる」

とは絶対にならない(笑)

そして、

こうした非常に小さな粒子は

呼吸器の深い部分まで到達しうるため、

健康への影響が研究されています

もちろん、

ここは大切です

この掃除用品を使ったら、この病気になる

という話ではありません

そこまで研究は証明していません

ただ、

普段の掃除によって、

目には見えない非常に小さな粒子などが

室内で新たに生成される条件がある

これは、

僕は知っておいた方がいいと思います


空気の世界では、

「あなた誰ですか?」

だけじゃなく

「誰と一緒にいるんですか?」

まで重要らしいです(笑)

人間関係と同じです

■ 僕が一番伝えたかったこと

僕は掃除の仕事を20年以上やってきました

昔は、

汚れが落ちれば掃除終了だと思っていました

油汚れが落ちた

水垢が取れた

床が光った

はい、100点

でも今は、

それだけでは足りないと思っています

何を使って掃除したのか

その成分が空気中に出たあと、

何と反応するのか

そして、

そこで何が生まれるのか

最後に、

その空気を誰が吸うのか

そこまでつながっています

だから僕は、

掃除を見るときに

汚れだけではなく

「掃除したあとの空気」

まで考えたいんです

そして次からは、

さらにその先へ進みます

その空気を毎日吸っている

人間の体

空気と体調

空気と自律神経

空気と免疫

空気と睡眠

そして、

人間がもともと持っている

自分の体を守り、修復し、回復しようとする仕組み

食べ物にはこだわる

水にもこだわる

睡眠にもこだわる

でも、

一日中吸っている空気は

「その辺にあるやつで」

(笑)

考えてみたら、

ちょっと不思議ですよね

最後に、

今回のシリーズで僕が言いたかったことを

一言でまとめると

掃除は、汚れが落ちたら終わりじゃない。

何を使って掃除したのか

その成分が空気中に出たあと、

何に変わるのか

そして、

その空気を家族が毎日吸っている

僕が見たいのは、

ピカピカになった床だけではありません

掃除したあとの「空気」まできれいなのか。

これからの掃除は、

そこまで考える時代だと僕は思っています

空気を整える暮らし通信
小谷明生

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