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【成幸通信】 木曜の朝に、少し人生が軽くなる話(11号)
おはようございます。
成幸広場です。
本日のテーマ:亡くなった人を想うことは、今を生きること
今日から、お盆です。
故郷へ帰る方。
お墓参りをする方。
家族や親戚と集まる方。
仏壇に手を合わせる方。
それぞれの過ごし方があると思います。
「お盆」は、仏教では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、その由来は『盂蘭盆経』に説かれる物語にあるとされています。
日本では、こうした仏教の行事と、古くからの祖先を敬う習俗などが結びつき、亡くなった方やご先祖を想う行事として受け継がれてきました。
地域によって時期や風習は異なりますが、
全国的には8月13日から16日にお盆を迎えるところが多くあります。
今日は、お盆の作法や宗教のお話ではありません。
せっかくのこの時期ですから、
「亡くなった人を想うこと」
について、少しだけ考えてみたいと思います。
亡くなった人を思い出すと、
不思議なことがあります。
その人はもう、
目の前にはいません。
直接話すことも、
一緒に食事をすることもできません。
それでも、
「あの人だったら、なんと言うだろう」
と考えることがあります。
何年も前に言われた言葉を、
ふと思い出すこともあります。
懐かしい料理を食べて、
その人との食卓を思い出すこともあります。
昔、一緒に訪れた場所で、
その時の景色や会話がよみがえることもあります。
人が亡くなっても、
その人から受け取ったものまで、
すべて消えてしまうわけではありません。
言葉。
考え方。
癖。
料理の味。
仕事への向き合い方。
人への接し方。
そして、ともに過ごした記憶。
目には見えなくても、
私たちの中には、
誰かから受け取ったものがたくさん残っています。
それは、ご先祖だけではありません。
親や祖父母。
友人。
恩師。
仕事で出会った人。
人生の途中で出会い、
自分に何かを残してくれた人たち。
そう考えてみると、
今ここにいる「私」は、
自分一人だけでできているわけではないことに気づきます。
自然界でも、
一つの命だけですべてが完結しているわけではありません。
植物は、
太陽の光を受け、
水を受け、
土から養分を得て、
ほかの生き物とも関わりながら生きています。
私たち人間もまた、
たくさんのつながりの中で生きています。
だから、
亡くなった人を想うことは、
過去だけを見ることではないのだと思います。
「あの人から、自分は何を受け取ったのだろう」
そう考えることは、
「では、自分はこれからどう生きよう」
と考えることにもつながります。
そして、もう一つ。
私たち自身も、
いつか誰かの思い出の中の人になります。
その時に残るものは、
どれだけ成功したか。
どれだけ財産を持っていたか。
どんな肩書を持っていたか。
それだけではないでしょう。
「あの人といると安心した」
「あの時の言葉に救われた」
「あの人は、よく笑っていたな」
そんな何気ない記憶が、
誰かの中に残るのかもしれません。
成幸とは、
自分だけが幸せになることではなく、
自分が生きたことで、
誰かの人生にも小さな温かさが残ること。
そんな生き方も、
一つの「成幸」なのではないでしょうか。
今日の小さな一歩。
今日は、
もう会えなくなった誰かを一人、
思い浮かべてみてください。
そして、
「あの人から、私は何を受け取っただろう」
と考えてみてください。
優しさかもしれません。
生き方かもしれません。
忘れられない言葉かもしれません。
反対に、
「あの生き方だけはしたくない」
ということだって、
大切な学びなのかもしれません。
何か一つ浮かんだら、
今度はこう考えてみましょう。
「私は、それを誰に渡していこう」
命だけではなく、
想いや智慧も、
人から人へ受け継がれていく。
お盆というこの時期。
亡くなった人に思いを馳せながら、
今ここに生きている自分の人生にも、
少しだけ目を向けてみませんか。
今日という一日が、少しでもやさしくありますように。
成幸広場より