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メールマガジン バックナンバー
【連載2/3】開示請求で判明!「実態と書類の食い違い」という制度の壁
メルマガ読者の皆さま
こんにちは。菊地です。
昨日のメルマガで「明日は第2回をお届けしますね!」と
お約束していたのですが、1日遅れてのご連絡となってしまい、
申し訳ありません。
実はこの2日間、急遽「リアルな介護の洗礼」を受けておりました……。
一昨日、91歳の父が急に足に力が入らなくなり、しりもちをついてしまったんです。
体重60kgほどの父ですが、私一人ではどうしても持ち上げられず……。
あの手この手で1時間ほど格闘した末、結局セコムさん(見守りサービス)を呼んで
助けてもらうというハプニングがありました。
さらに昨日、また同じことが起きまして。
原因は、父の手の届く範囲に物が溢れていたことと、足元に敷いていた絨毯でした。
これは危ない!と、絨毯を引っぺがし、物を整理しようとしたら「捨てたくない!」と
父とのバトルが勃発(苦笑)。なだめすかしながら、1日がかりで薄い正方形のカーペットを
大量に買ってきて張り詰める大工事をしており、すっかりメルマガを書く体力が残っていませんでした……。
「介護は突然、想定外のことが起きる」。
身をもって痛感したバタバタの週末でしたが、気を取り直して、
連載の続きをお届けしますね。
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前回のメルマガでは、
91歳の父の確定申告で、毎年受けられていた「障害者控除」が、
突然「非該当」になってしまった事件をお話ししました。
「父が若返っているわけもないのに、なぜ!?」
あまりの謎とモヤモヤに、私はすぐさまケアマネさんに相談し、
市役所で「個人情報の開示請求」を行いました。
役所がどんな基準で「非該当」と判断したのか、
書類を直接確かめるためです。
数日後、コピーの用意ができたと連絡を受け、
市役所の窓口へ向かいました。
そこで見せられた「主治医の意見書」を見て、
私は思わず絶句してしまいました。
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実は昨年の介護認定の際、
いつも通っているクリニックではなく、
父の皮膚のかゆみを診てもらっていた専門医の先生に
意見書を書いてもらっていました。
開示された書類を見てみると……
先生が書いてくれた文章には、ちゃんと「自立度は低い」という
ニュアンスのことが書かれていました。
ところが…。
約6個ある「自立度と認知度のチェック欄」の部分が、
なぜか「自立度が高い」という方にチェックが入っていたのです。
文章の内容と、チェック欄。
父の「実態」と「書類」の間に、思わぬ食い違いが生じていました。
「これ、内容とチェック欄が合っていませんよね」
私は窓口で事情を説明しました。
しかし、担当の方からの説明は、ルールに則った厳格なものでした。
「文章とチェック欄が違った場合、チェック欄を基準に判断することになっています」
「不服申し立ては、介護認定が決まってから3ヶ月以内です。
すでに過ぎているのでお受けできません」
……ルールだから。
担当の方もマニュアルに沿って誠実に対応してくれているのは分かります。
でも、なんのために認定員が事細かくチェックを入れ、
主治医が一生懸命文章を書いてくれているのか。
そして、この「書類上の食い違い」が、
父(そして介護を支える家族)に、
大きな金銭的影響をもたらすことになります。
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障害者控除が受けられない。
それはつまり、今年戻ってくるはずだった
「所得税(還付金)」が減るということです。
さらに恐ろしいのは、所得税だけではありません。
控除がないことで、次年度からの「住民税」なども
高くなってしまうのです。
しかも、次の認定調査まで、つまり「これから2年間」はこのまま。
今年中に変えたいなら、再度認定調査員に来てもらい、
主治医に意見書を書いてもらう「区分変更」をするしかない、とのことでした。
プロであるケアマネさんでさえ、
「そんな決め方になっているとは知らなかった…」と驚いた、
この制度の壁。
親の介護をしている私たちは、
こんな「見えない落とし穴」と隣り合わせにいるんです。
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冒頭でお話しした「絨毯の段差」という物理的な落とし穴は、
カーペットを張り替えることでなんとか防ぐことができました。
でも、こうしたお金や制度の「見えない落とし穴」は、
正しい知識を持っていなければ、防ぎようがありません。
明日の最終回では、この歯痒い経験と、日々の介護のリアルを通じて私が痛感した
「介護と仕事の両立に潜む、お金の盲点」についてお話しします。
そして、このお話をもっと詳しく聞きたい!という方に向けた、
「秘密の作戦会議」のご案内もさせていただきますね。
どうぞ、明日もお見逃しなく!
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菊地 珠津季