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【今月の法話】「大欲を広げよう」(2026年4月)(#45)
おはようございます🌅
宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
「大本山大聖院」です。
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本日は「4月の法話」をお届けします。
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【大欲を広げよう】
(2026年4月の法話)
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「大欲を広げよう」
アメリカのトランプ大統領が
イランへの攻撃を開始してから
一ヶ月が経ちました。
先日のベネズエラ大統領夫妻の強制連行など、
米国は今、「即時解決」の名のもとに
強硬な武力行使を続けています。
自国民を守る責任感ゆえの行動かもしれませんが、
敵と見なした存在を「駆除」するように
排除する手法の先に、果たして
真の平和はあるのでしょうか。
米国の一部ではヒーロー視されても、
攻撃を受ける側の国民にとって、
その姿は恐怖そのものです。
「戦争を終わらせるための戦争」という矛盾。
自分たちさえ良ければいいという
独善が正義とされる現代、
私たちはついその強引な力に
羨望を抱きそうになります。
しかし、日本人こそ今、この「自分本位」
の誘惑に立ち止まり、踏ん張るべきです。
コロナ禍以降、社会の「分断」は加速しました。
人と接することなく生きていける便利な時代の影で、
自分の安心だけが最優先され、
「自分たちだけが良ければいい」
という風潮が高まっています。
しかし、こうした孤立した安寧は、
真の平和とは程遠いものです。
平安の昔、弘法大師空海が伝えた
真言密教では、理想の世界を
「密厳国土(みつごんこくど)」と呼びます。
それは、私たち一人ひとりが仏と同じ境地に達し、
この世が穏やかな平和に包まれる世界のことです。
その実現のために求められるのが、
人のために行動する利他の心
―「済世利人(さいせいりじん)」の精神です。
私たちは決して一人では生きていけません。
生まれた瞬間から、あるいは
老いて介護が必要になったとき、
必ず誰かの支えが必要になります。
人生は相互扶助がなければ成り立たないのです。
家族に尽くしてきた人は、いざという時に家族に助けられます。
独りぼっちで最後を迎えるのか、多くの人に見守られて旅立つのか。
将来の自分の姿を想像すれば、今取るべき行動が見えてくるはずです。
曼荼羅の中心に鎮座する大日如来は、
「能成衆務(のうじょうしゅうむ)」
という光を放たれています。
この光は、あらゆる存在の個性を照らし出し、
それぞれの役割を全うさせることで、
世界を完成させると説かれています。
曼荼羅に描かれているのは、
あらゆる存在を受け入れ、
役割を見出して共生する社会の姿です。
そこには「自分だけが良ければいい」
と説く仏様は一人もおられません。
お大師さまは、自分の殻に閉じこもる
「小欲」を捨て、より広く、多くの人の幸せを願う
「大欲」を持ちなさいと教えられました。
どうか皆様、自分さえ良ければという思想に陥ることなく、
家族、地域、そして世界へと、心を配る領域を広げてください。
他者を思いやるその一歩こそが、
分断された世界を繋ぎ、
真の平和を築く唯一の道なのです。
合掌
(吉田 大裕)
本日のまとめ
👇👇
2026年4月の法話
【大欲を広げよう】
についてお伝えしました。
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最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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