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体に良いはずの組み合わせが、実は逆効果になる理由
今日も私の購読している菌の研究者のメルマガを読んでいました。
そこで黒糖の話が出ていて、
沖縄県黒砂糖協同組合のホームページが紹介されていました。
そこには黒糖の栄養や、他の甘味料との比較、
黒糖ができるまでの工程などが紹介されていて、
とても興味深い内容でした。
その中に、カルシウムについての記載がありました。
食べるものに困ることのない豊かな食生活の日本。
しかし、そんな中で唯一不足している栄養素がカルシウム。
黒糖にはそのカルシウムが、
上白糖の240倍も含まれているそうです。
カルシウムといえば、骨や歯をつくる大切な栄養素。
成長期の子どもはもちろん、骨粗しょう症予防のためにも、
特に女性は意識して摂りたい栄養素です。
さらに黒糖には、カルシウムとともに
骨の代謝に必要なマグネシウムやリンも含まれています。
そして、
「牛乳と黒糖の組み合わせはカルシウムの吸収率が高まり好相性」
と書かれていました。
でも、ここに少し違和感を感じました。
もったいない。
黒糖の栄養は、牛乳と合わせることで
本来の力を発揮しきれなくなる可能性があるからです。
この組み合わせを続けると、
・マグネシウム不足になりやすい
・カルシウムがうまく使われない
・イライラ、筋肉のこわばり、便秘
・場合によっては石灰化のリスク
といったことに繋がる可能性があります。
なぜか?
それはカルシウムより、マグネシウム不足の人が大半で、
現代の食生活はカルシウム優位になりやすいからです。
本来、カルシウムは単体で働くものではなく、
マグネシウムとバランスをとりながら使われます。
理想的なバランスは
カルシウム:マグネシウム=2:1
しかし、食品のバランスを見てみると、
黒糖は約7〜8:1
牛乳は約10〜11:1
どちらもカルシウムに偏っています。
この2つを組み合わせることで、
体の中ではさらにカルシウム優位となり、
バランスが崩れてしまいます。
カルシウムは「収縮・興奮」
マグネシウムは「弛緩・鎮静」
この2つが調和してこそ、
筋肉や神経、骨は正常に働きます。
しかしバランスが崩れると、
カルシウムは本来行くべき骨ではなく、
血管や関節などに沈着しやすくなります。
つまり、
「カルシウムを摂っているのに骨が弱い」
という矛盾が起きてしまうのです。
ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。
私たちは普段、
「カルシウムが豊富」
「吸収率が高い」
「体に良い」
そんな言葉を、当たり前のように受け取っています。
でもそれは、本当に体全体の仕組みを見た上での情報でしょうか。
一つの栄養素だけを切り取った情報や、
わかりやすくするための言葉は、
ときに本質を見えなくしてしまいます。
だからこそ大切なのは、
「何を摂るか」だけではなく
「どう組み合わせるか」
そして、
「なぜそう言われているのか?」と考える視点です。
世の中の情報や宣伝に振り回されるのではなく、
自分の体にとって本当に必要なものを見極める力。
それが、これからの時代にとても大切になっていくと感じています。
健康は、足し算ではなく「調和」。
体はとても正直です。
バランスが整えば、
自然と整っていきます。
その本質に、少しでも気づいていただけたら嬉しいです。
渡邉裕佳子