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グミ作りで感じたこと
今私はゼロベースから無添加食品を作る会に参加して、グミ作りに関わっています。
参加している人は、お子さんのいる主婦が中心な感じで、どんな材料で作るかなどを話し合っています。
その中で、甘味料を選ぶことになりました。
候補は、アガべシュガー(メキシコ産)、甜菜糖、米飴、甘酒
色々あったのですが、その中でも、アガベの有機がいいという意見がありました。
アガベと聞くとGI値が低いから体に良さそう、とか言われますが、本当でしょうか?
① きっかけは「低GIブーム」
2000年前後にGI値(グリセミック指数)という考え方が流行しました。
Glycemic Index
GIは「血糖値をどれくらい上げるか」という指標です。
このときアガベは GI値が低い という理由で、砂糖より健康、血糖値が上がらない、糖尿病でも安心、みたいな宣伝が広まりました。
② なぜGIが低いのか、理由は単純です。
果糖(フルクトース)が多いから。
アガベシロップの糖の割合はだいたい、果糖 70〜90%、ブドウ糖 10〜30%です。
果糖は血糖値を上げにくいので、GI値は低くなります。
ここが落とし穴です。
③ 果糖は肝臓で処理される
果糖は血糖値は上げにくいですが、代わりに 肝臓で代謝されます。
そのため研究では、中性脂肪増加、脂肪肝、インスリン抵抗性などとの関係が指摘されています。
つまり、血糖値は上げにくいけど、体に優しいとは限らないという構造です。
なので、体に良いからといって、糖分をアガベに切り替えて、普通に食べたいだけ食べて肝臓を悪くしている人はたくさんいるでしょう。
④ しかも実は「かなり加工食品」
多くのアガベシロップは、デンプン分解酵素、加熱、濃縮などで作られています。
作り方としては、コーンシロップとかなり似ています。
つまり「天然の樹液をそのまま甘味料にした」というイメージとは結構違うものも多いです。
⑤ だから健康界でも評価が分かれている
今の健康分野では
賛成派は、砂糖よりGIが低い、甘味が強いから少量で済む。
慎重派は、果糖が多すぎる、肝臓負担、加工度が高い。
こんな感じで評価が分かれています。
このように、流行りのように出てきたものは注意が必要です。
このアガベをそのままグミに使ってしまったらどうなるでしょうか?
グミはゼラチンなど固めるもの、甘味料、水分、酸味料でできています。
甘味料がかなりの割合を占めます。
すると健康のためと思って作ったものが逆に、健康を害してしまうのです。
ここは注意が必要です。
例えば米油。
昔サラダ油が主流でしたよね。
段々と健康意識が高い人たちが増えて、油も種類が増えてきました。
ここでも同じように考えてください。
昔から主食である米。
昔から米油がありましたか?
なぜ主食になる程あるお米で今まで油を作ってなかったのでしょう?
そこにはちゃんと理由があるのです。
酸化しやすいからです。
米油も、急に売られてきましたよね。
販売戦略です。
サラダ油が売れなくなってきたのでシフトチェンジです。
よくわからないけど、米油の方が良さそうって、購入していませんか?
他の健康に良いとされる油も本当に大丈夫ですか?
そのように周りを見始めると、あれ?って思うことが出てきます。
そのように一つ一つ突き詰めていくと自然のものに返るのです。
人間も地球の一部です。
自然のものがいちばんしっくりくると思うのです。
グミ作りは、子供達が喜ぶものを、安心できるものを、という想いで取り組まれています。
それはとても素敵な取り組みだと思います。
この取り組みの中で、真の健康を知ってもらえたら嬉しいな、と感じました。
渡邉裕佳子