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腸が弱い人ほど反応する“うま味”の話
これ、体に必要なアミノ酸ですよ」
「自然界にも存在する成分です」
「安全性は確認されています」
調味料(アミノ酸)について調べると、そんな説明がたくさん出てきます。
確かにそれは、嘘ではありません。
けれど一方で、
「なぜか食べると落ち着かない」
「お腹が急に動き出す」
「効きすぎる感じがする」
そんな体感を持つ人がいるのも事実です。
特に、腸が弱い人ほど、その違和感に気づきやすい。
調味料(アミノ酸)って何?
食品表示にある 調味料(アミノ酸)
「アミノ酸」単体で勝負しているという意味
「アミノ酸等」と書く場合は、アミノ酸に加えて核酸(イノシン酸など)や有機酸などを混ぜた「カクテル状態」を指します。
しかし、今回のように「調味料(アミノ酸)」とだけ書かれている場合は、アミノ酸のグループに属するもの(主にグルタミン酸ナトリウム:MSG)」だけを使っています、という意味になります。
なぜ混ぜないのか?: 他の旨味を混ぜて複雑にするよりも、グルタミン酸の「ダイレクトなパンチ」を効かせたい時にこの選択がなされます。
あるいは、特定の味のバランスを整えるために「これだけで十分」と判断された結果です。
「単体」だからこその強烈な刺激
「等」がないからといって、安心できるわけではありません。
むしろ、特定の成分(MSG)がより純粋な形で入っていると言えます。
味の単調さ: 自然な出汁は、何百種類もの成分が複雑に絡み合っています。
一方、この「アミノ酸」は、ピンポイントで脳の「美味しい!」というスイッチを叩き続けるようなものです。
「もっと」が止まらない: 単一の強い刺激は、脳を麻痺させやすく、食べ終わった後も「またあの刺激が欲しい」という強い渇望感(中毒性)を残しやすいという特徴があります。
本来、アミノ酸は体を作る大切な栄養素。
私たちの体の中にも存在します。
ただし、ここで大事なのは「体の中で使われる形」と「外から一気に入る形」は同じではないという点です。
腸が弱い人に起きやすいこと
腸の粘膜が元気な人は、多少の刺激をうまく処理できます。
でも、腸内環境が乱れていたり、バリア機能が弱っているとどうなるか。
・刺激がダイレクトに伝わる
・腸が過剰に動く
・神経反射が強く出る
結果として、下痢、腹鳴、ガス、気分不快、動悸、落ち着かなさといった反応が起きやすくなります。
これは「体が弱いから」ではありません。
体がちゃんと反応しているだけです。
なぜ“また食べたくなる”のか
調味料(アミノ酸)、特にグルタミン酸は、脳の神経伝達にも関わる物質です。
外から強いうま味刺激が入ると、脳は「おいしい」「もっと欲しい」と学習します。
このとき、
・満足感が続きにくい
・自然な味が物足りなく感じる
・つい同じ味を求めてしまう
といった変化が起こります。
麻薬のような違法物質ではありません。
でも、快の回路を刺激するという点では、似た側面を持っています。
脳が混乱してますよね。
身体は調子悪くても食べ続けてしまう。
これが中毒性です。
ずっとその生活を続けますか?
一方、昆布などの旨みのグルタミン酸は 自然な形で、他の成分と一緒に存在します。
ミネラル(特にマグネシウム・カリウム)が豊富。
食物繊維(アルギン酸・フコイダン)も一緒に入る。
じわ〜っと、時間をかけてうま味が出る。
腸が「処理しながら受け取れる」うま味。
腸内でゆっくり分解。
腸内細菌も関与。
神経への刺激は穏やか。
食後の満足感が続く。
「もう十分」が分かる
これって身体が喜んでると思いませんか?
渡邉裕佳子