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「甘いもの」の正体が、血糖値・腸・免疫を静かに壊している話
チョコレートは身体に良い、というイメージがあると思います。
カカオポリフェノール
抗酸化作用
血流改善——
でも実は私たちが日常的に口にしている「チョコレート」の多くは本来のチョコではありません。
それが準チョコレートです。
1. 「チョコレート」と「準チョコレート」の決定的な違い
日本のルール(チョコレート利用食品公正競争規約)では、カカオ成分や乳成分の量によって、呼び方が厳密に分けられています。
チョコレート: カカオ分が35%以上(ホワイトの場合はココアバターや乳固形分の基準があります)で、余計な植物油脂をあまり使っていないもの。
準チョコレート: カカオ分が15%以上。足りない分を、安価な「植物油脂」や「砂糖」で補っているもの。
つまり、準チョコレートは「チョコの風味を持たせた、油と砂糖の加工品」に近い存在なのです。
2. 「植物油脂」という名の、見えないリスク
ここが健康面で一番の懸念点です。 本物のチョコレートは、カカオ豆から取れる高価な「ココアバター」を使います。
しかし「準」の多くは、パーム油などの安価な植物油脂を大量に混ぜます。
トランス脂肪酸の懸念: 加工の過程で、血管にダメージを与えるトランス脂肪酸が発生する可能性があります。
「飽和脂肪酸」の摂りすぎ: 準チョコに使われる植物油脂は、体内で固まりやすく、血液をドロドロにしやすい性質を持っています。
3. なぜ「準」にする必要があるのか?
メーカーがケチをしているわけではなく(それもありますが)、**「お菓子としての機能」**のためでもあります。
溶けにくい: 本物のチョコは体温で溶けますが、準チョコは植物油脂を調整することで、夏場でも溶けにくく、手につきにくい状態を保てます。
「粉」との相性: 今回のハッピーパウダー(粉)をしっかりおせんべいに密着させる「接着剤」として、粘度を調整しやすい準チョコは非常に便利なのです。
4. 「中毒性」の黄金コンビ
前編・後編でお話しした「精製塩」と、この「準チョコ(大量の砂糖+植物油脂)」が組み合わさると、脳内では**「至福点(ブレリス・ポイント)」**と呼ばれる状態になります。
「油・砂糖・塩」が完璧な比率で混ざったとき、脳は理性を失い、「もっと食べろ!」と命令を出します。
準チョコレートは、まさにこの中毒性を生むための「油分担当」といえます。
準チョコレートが血糖値に与える影響
準チョコレートの主成分はカカオではなく
・砂糖
・植物油脂
・乳化剤
この組み合わせは血糖値を一気に上げます。
血糖値が急上昇すると身体は慌ててインスリンを出し今度は急降下。
するとどうなるか。
・また甘いものが欲しくなる
・イライラする
・集中力が落ちる
これは意志の問題ではなく血糖値のジェットコースターです。
この状態を繰り返すとインスリンが効きにくくなり血糖値が乱れやすい体質へ。
血糖値の乱れは「腸」を直撃する
血糖値が乱れる食生活は腸にも大きな負担をかけます。
準チョコに使われる精製された砂糖や油脂は
・悪玉菌を増やす
・腸内の炎症を起こす
・腸粘膜を弱らせる
腸内環境が荒れると栄養を吸収する力が落ち不要なものが体内に入りやすくなります。
つまり腸のバリアが破れる。
腸が乱れると、免疫は確実に落ちる
免疫細胞の約7割は腸に存在しています。
腸内環境が悪化すると、
・免疫の司令塔が混乱する
・過剰反応(アレルギー)が起きやすくなる
・感染症に弱くなる
「最近疲れやすい」
「風邪が長引く」
「アレルギーが増えた」
それ、腸からのサインかもしれません。
準チョコレートの本当の問題点
準チョコレートが怖いのはたまに食べるからではありません。
・どこにでもある
・安い
・無意識に口に入る
この日常性です。
しかも表示には「植物油脂」としか書かれずどんな油かは分からない。
身体は「分からないもの」を毎回きちんと処理しなければならずその負担は静かに積み重なります。
自分ではわからないけれど、身体にとってはものすごい負担なんです。
チョコが悪いのではない
誤解してほしくないのは「チョコレート=悪」ではないということ。
本来のチョコは
・カカオバター
・カカオポリフェノール
・ミネラル
を含む滋養のある嗜好品です。
問題は「何で作られているかを知らずに毎日のように食べていること」。
身体はちゃんと教えてくれている
甘いものがやめられない
疲れが抜けない
調子が戻らない
それは根性不足でも年齢のせいでもありません。
血糖値
腸
免疫
この流れのどこかが詰まっているだけ。
知ることは我慢ではなく選び直す力です。
渡邉裕佳子