かむ達の雫

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日本人なら『海塩』を選ぶべき科学的根拠

せっかくお塩の話だったので、もう少し深掘ってみます。

「岩塩の方が、なんとなく高級で体に良さそう……」 そんなイメージだけで塩を選んでいませんか?

実は、私たち日本人の体質や健康を考えたとき、本当に味方になってくれるのは「岩塩」ではなく「海塩」かもしれません。

今日は、意外と知られていない「塩と日本人の深い関係」を科学的な視点から紐解きます。

1. 「島国」が作った日本人の体質
私たちの先祖は、数千年にわたり海に囲まれ、海水から作られた塩を摂取してきました。
ここで重要になるのが**「ヨウ素(ヨード)」**というミネラルです。

岩塩の落とし穴: 内陸で採れる岩塩には、ヨウ素がほとんど含まれていません。

海塩のメリット: 海水由来の塩にはヨウ素が含まれており、海藻を食べる習慣と相まって、日本人の代謝を支える甲状腺の働きを自然にサポートしてきました。

2. 「ニガリ」が和食の旨味を引き出す
海塩にはマグネシウムなどの「ニガリ成分」が含まれています。
これが、和食特有の「出汁」の繊細な味を丸くまとめ、素材の甘みを引き出す化学反応を起こします。
一方で、純度の高い(塩化ナトリウムが強い)岩塩は、時として和食の繊細な風味を消してしまうこともあるのです。

3. 発酵菌との相性
味噌、醤油、漬物。
日本の発酵文化は、ミネラル豊富な海塩とともに進化しました。
微生物の働きを活性化させるのは、精製された塩よりも、複雑な成分を持つ海塩。
私たちの腸内環境を整える「発酵食品」を支えているのは、実は海の恵みなのです。

他にも、
1. 日本人は「ヨウ素慣れ」した特殊な民族
世界的に見ると、多くの国ではヨウ素が不足しがちです。
そのため、100カ国以上で**「塩にヨウ素を強制添加する」**という法律があるほどです。
しかし、日本人は古来より昆布や魚介類を食べてきたため、世界でも稀に見る「高ヨウ素摂取」の国民です。

世界の常識: ヨウ素が足りないと甲状腺の病気になる。

日本の現実: 長年の食習慣により、大量のヨウ素を摂っても体がうまく処理(排出)できるよう体質が適応している。

2. 「岩塩」がメインになると不足する恐れも
もし日本人が、海藻を全く食べずに「ヨウ素を含まない岩塩」ばかりを使い続けると、これまでの進化で築き上げた「ヨウ素の安定供給」が崩れてしまいます。
欧米の人たちが岩塩を使っても平気なのは、**「あらかじめ塩にヨウ素が混ぜてある(加ヨード塩)」**からという背景があるのです。
日本で売られている岩塩には通常ヨウ素は添加されていないので、ここが盲点になります。

3. ヨウ素とIQ・脳の成長の関係
科学的な研究では、胎児や子供の時期に適正なヨウ素を摂取することが、脳の発達や知能(IQ)に寄与することが示唆されています。
「日本人が勤勉で知能が高いのは、伝統的に海のもの(ヨウ素)をしっかり摂ってきたからだ」という説を唱える海外の研究者もいるほどです。

昔の人は、地産地消と言ってましたよね。
まさにそのことを物語っているのではないかと思います。

身近なものに感謝していただく。
これがいちばんです❣️

渡邉裕佳子

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