かむ達の雫

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でん粉の続きです

昨日はでん粉についてのお話でした。

これにはまだまだ続きがありまして。

「でん粉のふるさとを想像したことがありますか?」

「ジャガイモやタピオカやトウモロコシから取れたでん粉」と聞くと、なんだか自然なものに感じますよね。
でも、その農作物がどこで、どんな薬を使って、どんな土で育ったのか。
そこまで意識している人は、まだほとんどいませんよね。

特に海外産の安価なでん粉は、効率を優先して大量の除草剤が使われていたり、遺伝子を操作された種から育っていたりすることがあります。

原材料名にただ一言「でん粉」とあるとき。
それは、**「産地も、育て方も、精製方法も、すべてメーカーにお任せしています」**というサインでもあります。

自分の体に入れるものの「ルーツ(根っこ)」に、ほんの少しだけ想いを馳せてみませんか?

・ジャガイモ(馬鈴薯でん粉)の落とし穴
日本のお菓子でよく使われるのは国内産(北海道など)のジャガイモですが、コスト削減のために輸入物のでん粉が使われることもあります。

遺伝子組み換え: 日本では、遺伝子組み換えジャガイモの商業栽培は行われていません。
しかし、輸入されるポテトチップスや一部のでん粉原料には、海外で認可された遺伝子組み換え品種が混ざる可能性があります。

農薬の問題(ライゾクトニア病など): ジャガイモは土の中で育つため、土壌消毒や害虫対策で農薬がしっかり使われることが多い作物です。

・タピオカ(キャッサバでん粉)の意外な事実
「タピオカ」と聞くとオシャレなイメージですが、スナック菓子に使われるタピオカ(キャッサバ)でん粉は、タイやベトナムなどの東南アジアからの輸入がほとんどです。

遺伝子組み換え: キャッサバ自体は、現時点では遺伝子組み換えの商業栽培はほとんど進んでおらず、その点は比較的安心と言えます。

農薬と土壌汚染: 問題は栽培環境です。
急速な需要拡大に応えるため、現地の農園で大量の除草剤や殺虫剤が使われ、土壌や地下水が汚染されているケースが報告されています。

精製プロセス: でん粉を抽出する際に、漂白剤などの化学薬品が使われることがあり、その「精製工程」の透明性が低いことが懸念点として挙げられます。

・トウモロコシ(コーンスターチ)は要注意!
今回のラベルに「でん粉」とだけ書かれている場合、コーンスターチが含まれている可能性も高いです。
これが一番の要注意項目です。

遺伝子組み換えの宝庫: アメリカなどの海外から輸入されるトウモロコシの90%以上は**遺伝子組み換え(GMO)**です。

分別管理の甘さ: 「遺伝子組み換えでない」と表示義務があるのは、主な原材料のみ。

「ポストハーベスト(収穫後の農薬)」は、これらのでん粉原料にも共通するリスクです。
長い船旅で運ばれてくる間、カビさせないために薬をまく。
これは、輸入原料を使っている以上、避けて通れない事実です。

むしろ、コスト面や加工のしやすさや、圧倒的な安さから、スナック菓子においてトウモロコシは「でん粉の王様」と言ってもいいほど多用されています。

サクサクの維持: コーンスターチを混ぜると、生地が吸湿しにくくなり、ハッピーターン特有の「サクサク感」が長持ちします。

表示義務の「抜け穴」: 通常、トウモロコシそのものを売る場合は「遺伝子組み換え」の表示義務があります。
しかし、でん粉(コーンスターチ)のように高度に加工され、元のDNAが残っていない状態のものには、遺伝子組み換えの表示義務がありません。

つまり: 「でん粉」と書かれていれば、たとえそれが100%遺伝子組み換えトウモロコシから作られていたとしても、メーカーはそれを隠しているわけではなく、ルール上書かなくていいことになっています。

・「除草剤」の問題
アメリカ産のトウモロコシの多くは、特定の除草剤(グリホサートなど)をまいても枯れないように遺伝子操作されています。

残留農薬の懸念: 効率よく収穫するために大量の除草剤が使われることがあり、その残留を心配する声もあります。

でん粉を精製する過程で多くは取り除かれますが、「原料そのものが薬漬けの環境で育っている」という事実は、健康を考える上で知っておきたいポイントです。

渡邉裕佳子

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