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メールマガジン バックナンバー
母親になって価値観が揺さぶられた出来事。その時のことは一生忘れないだろう。
自分の弱さが自分の強さに変わるとき
強さだけではなく弱さがあるから自分という存在を大切にする。
母親はこうあるべき。
ずっとそう思って生きてきた。
「ちゃんとしてなきゃだめ」
「頑張らなきゃ」
「できてない自分はだめだ」とか
当たり前みたいにそう思い込んで、
自分の気持ちを置き去りにしていた時期があった。
というか、
それが癖になっていたのかもしれない。
“母だから”という言葉が
いつのまにか私をぎゅっと
締めつけていたんだと思う。
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コロナ禍で、守っていたはずのものが
崩れたとき
私の価値観を揺らしたのが、
子どもが学校や大人への不信感に陥ったとき、とうとう私までも
心が苦しくなってしまって。
守らなきゃいけないと思っていた“当たり前”が
目の前で崩れたとき、
私の心も一緒に壊れかけた。
毎日毎日、涙があふれる。
足の親指と人差し指だけで
立っている状態のような
そんな感覚。
「うちの子だけ?」
「どうして?」
「何がいけなかったの?」
その言葉が頭の中をずっとまわっていた。
周りの親子が羨ましくて、
比べるたびに胸がギュッとなった。
“誰に相談していいかもわからない”
あの孤独は、今でも忘れない。
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そんなとき、ただひとり寄り添ってくれた人がいた
学校へ行く、行かない。
その選択を相談できる人がほとんどいない中で、
たったひとりだけ寄り添ってくれた人がいた。
「その選択でいいよ。」
その一言が、暗闇の中に落ちた
小さな光みたいだった。
あの言葉がなかったら、
私はもっと自分を責めていたかもしれない。
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頑張りすぎていたのは、私だった…
あの出来事を通して気づいた。
私はずっと、
頑張りすぎていたなって。
我慢しすぎてたなって。
母だから、と
自分の気持ちを横に置いていた。
自分と仲良くすることを
長い間忘れていた。
“そのままでいいよ”
って、自分に言ってあげる許可を
私は出していなかったんだ。
そして嘘でもいいから
自分を信じ続けた
自分を責めそうになった時
いやいや、私の子だ。
絶対大丈夫。って
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数年後、
私はやっと自分に戻りつつ
あれから数年たって、
私はようやく自分の軸で立てるようになった。
何故、立てるようになったのか…
学びの環境に没頭した。
ある意味、
自分の人生への自己投資をした。
その学びの環境が
みるみる私を変容させた。
誰かの価値観で生きるんじゃなくて、
世間体じゃなくて、
私がどう感じるかを大切にできるようになった。
子どもを大切にすることは変わらない。
でもその中で、
私自身もちゃんと大切にできている。
自分を愛することに
やっと許可が出せたんだと思う。
そしたらね、
人間関係も静かに変わっていった。
無理して合わせることや、
我慢しながら関わる関係は
気づいたら手放れていた。
残ったのは、
安心できる、本音でいられる人たちだけ。
私は今、やっと“私”に戻ってこれた。
これが自己一致なんだろうね…
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同じように苦しんでいる誰かへ
涙が止まらなかったあの日があったから、
私は自分を取り戻せた。
もし今、誰かの人生や世間体を
比べて苦しくなっている人がいたら、
泣いてもいいし、立ち止まってもいい。
あなたの選択を
「それでいいよ」
って言ってくれる人は必ずいる。
そして何より、
誰よりも先に、
あなた自身が自分に
その言葉をかけてあげてほしい。
そんな私がいたから
今は内側からしっかりと自分を生きている。
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最後までお読み頂きありがとうございます😊
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