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【第9回】私が「個人の心」に寄り添いたい本当の理由

【全11回連載ストーリー:第9話】

こんにちは、菊地です。
ここまで、母の介護と自身の資格取得の葛藤、
そして「肩書き」ではなく 「等身大の自分」を受け入れる
までの話を してきました。

そして今日お話しすることが、 普段は企業のサポートを
している社労士の私が、 こうして個人向けの講座や サポートに
力を注いでいる、 最大の理由です。

それは、ある大切な身内との、 悲しい別れがあったからです。

<「誰かの光になりたい」悲しみと後悔がくれた新しい使命>

私がまだ会社員だった頃。
当時は、女性のキャリアと経済的な自立を 支援する仕事に
携わっていました。

育児と仕事の両立に悩む女性たちの 相談に乗る立場にいて、
同じように日々、仕事と家庭の狭間で もがいていた私は、
彼女たちに、どこか自分を重ねていたのかもしれません。

私には、とても大切に想っていた 身内がいました。
いつも私を応援してくれる、そんな存在でした。

性格はまったく違っても、話すとほっとできる。
私が頭に血がのぼって暴走しそうなときも、
そっと止めてくれるような、 気遣いと優しさを持ち合わせた人でした。
「何があっても、この人がいれば大丈夫」 私は心のどこかで、
そんなふうに思っていました。

日常の何気ない話を聞く時間が、 私はとても好きでした。
私は、彼女のよき理解者として、 話を聞いていたつもりでした。
でも、それは“つもり”だったのかもしれません。

一度だけ、引っかかることがありました。
うまく言えない、わずかな違和感です。
それが何かは、最後まで分かりませんでした。

今となっては、もう確かめようがありません。

あまりにも急な出来事で、 言葉にならないほどの喪失感がありました。

私は「人の話を聞く仕事」をしていたのに。 一番近くにいた大切な人の、
小さなサインに気づけなかった。

その事実は、 深く鋭い棘となって、私の心に刺さりました。
(続く)

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