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【第8回】本当に必要だったのは、立派な「肩書き」ではありませんでした
【全11回連載ストーリー:第8話】
こんにちは、菊地です。
試験に合格しても、自信が持てず、
「どうせ私なんて」と思い続けていた私。
そんな私が、ある気づきを得て、
少しずつ変わり始めます。
そんなとき、合格発表があり、
無事に社労士試験に合格していたことがわかりました。
それでもなお、なぜか嬉しさよりも「不安」のほうが
勝っていたのを覚えています。
なぜなら、「肩書き」を得たことと、
「私はここにいていい」と思えることは、
まったく別の話だったからです。
そして、初めての実務の現場——
行政の相談窓口業務で、社労士という肩書きではなく、
“あくまでも行政の窓口の人”としての
対応が求められる環境でした。
相談者の前では、必死に「プロらしく」
ふるまおうとし、
内部の担当者からの何気ない一言にも、
「私は役に立てていないのかもしれない」と
敏感に反応してしまう。
社労士なのに、期待に添えられない自分。
でも、責めるべきは他人ではなく、
「“社労士”としてふるまわなきゃ」
「ちゃんと答えなきゃ」と
勝手に自分にプレッシャーをかけていた
私自身だったのかもしれません。
——本当に必要だったのは、肩書きでも実績でもなく、
「今ここにいる自分を認める」ことだったのです。
「肩書き」ではなく、
「どんな想いでその肩書きを背負うか」が、
本当の意味での“私らしさ”につながるのだと、
ようやく気づいたのはこの頃でした。
開き直り。あきらめではなく、
「等身大の私でいこう」という小さな決意。
それが、少しずつ芽生え始めたのも、
ちょうどこの時期だったのかもしれません。
(続く)