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【今月の法話】「生きる」(2025年12月)(#41)
おはようございます🌅
宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
「大本山大聖院」です。
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本日は「12月の法話」をお届けします。
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【生きる】
(2025年12月の法話)
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「生きる」
「今を生きることができていますか?」
この問いかけにほとんどの人は
今を生きていると答えることかと思います。
ですが本当に“今”というこの瞬間に
焦点を当てて生きることができているかたは
どれくらいいらっしゃいますでしょうか。
当たり前のことではありますが、
瞬間の積み重ねが一時間をつくり、
今日一日をつくり
一日の積み重ねが一年を作り、
やがてそれは人生になります。
人に本来限界はありません。
しかし何かに縛られたり
何かに依存することで
時に自分自身で道を狭めて
限界を作ってしまうことに
つながることもあります。
それを肯定すると絡まって
執着に変わることもあります。
先のことを考えたり、
仕事の計画をたてたり、
人生のプランを設定したりする
ということは人生を作る上で
とても大切なことですが、
あまり先のことを心配して
考えすぎてしまうとそれは
未来を生きることになります。
起きていないことに対して
強い不安や恐怖を感じて
時に決断ができなくなる
ということも少なくありません。
反対に過去の出来事に執着をしてしまうと
過去に囚われて過去を生きることに
繋がってしまいます。
反省をすることと過去に執着する
ということは別です。
実際に私も結果論で、
“あの時にああしてればもっと良くなったのに”
そう感じてしまうことが
今でも時々ありますが
それは過去への執着であり、
結果としてまた自分の道の幅を
狭めることにつながってしまいます。
それでは今を生きるためには
どのようにしたら良いのでしょうか。
私が思う今を生きることにつながる秘訣は
いいことも嫌なことも悲しいことも
嬉しいことも否定せずに受け入れる
ということが大切だと思っています。
いいことも悪いことも全部自分の物差しで測って
決めていることですから。
生きていれば当然最悪としか
言いようのない状況に置かれることもあり、
嫌なことが続き生きるのが嫌に
なってしまう時も当然あります。
そういう時になんとかしよう!
と思って必死に頑張っても
一向にいい方向にいかない
なんてこともよくありますね。
そんなとき人は原因を探すあまりに
人に当たってしまったり
怒りを感じたりしてしまいます。
人間のエゴという部分です。
しかしそういうときこそ
過去にあった辛いこと、
悲しいこと、悔しいこと、
全てまとめて受け入れてみる。
なかなか納得できない、
受け入れられないこともあるかもしれませんが
ゆっくりで大丈夫なので自分の中で
それを消化して受け入れてみるのです。
すると次第に外を向いていたベクトルが
自分向きに方向がかわり
視界がクリーンになります。
必死に悩んでいたことの答えが
身近なところから見つかったり、
悩む必要のないことだったり、
時に求めていた問いに対しての答えが
ないことが答えだということに
気づいたりします。
無理に感謝をしようとしても
心が疲れしまい反発につながってしまう
こともありますが、
いろんなことを受け入れていってみると
自然といろいろな事への
感謝が湧き上がってきます。
絡まった心の糸をゆっくり解いていく事で
次第に怒りや執着といった
エゴの部分の感情が消え、
昔の自分なら嫌だなと感じていたことすらも、
目の前で起きる事に対しても、
感謝が込み上げてきます。
今という瞬間に感謝ができる
という感覚こそが本当の感謝であり、
本当に見たい景色、
なりたい自分に近づいていく
のではないでしょうか。
合掌
(市川 宗親)
本日のまとめ
👇👇
2025年12月の法話
【生きる】
についてお伝えしました。
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最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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