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【第2回】当たり前の日々は、ある日突然終わりました

【全11回連載ストーリー:第2話】
こんにちは、菊地です。

前回は、仕事に充実感を感じながらも、
心のどこかでモヤモヤを抱えていた
50代の私の心境についてお話ししました。

そんな中、私の人生を大きく変える出来事が起こります。
それは、母の突然の病でした。

母がくも膜下出血で倒れたのは、
私が高校3年の秋、母は41歳のときでした。

突然の激しい頭痛を訴えてその場で崩れ落ち、
まず父が近隣の病院に連れて行きました。
そこで意識を失い、大学病院に救急搬送されました。

当時は「激しい頭痛=緊急事態」という認識が
一般的ではなく、
最初から大学病院に行っていれば…という悔しさは、
今でも心に残っています。

左脳からの出血により、
母は右半身の麻痺と言語障害が残りました。

リハビリで単語や音を発することは
できるようになったものの、
文章として話すことは難しいままでした。

もともと母は、手先が器用で何でもできる人。
私と妹の小学校時代の洋服は、
すべて母の手作りでした。

それが当たり前だと思っていた日々は、
突然終わりました。

器用で明るく、何でも一人でこなしていた母が、
言葉を失い、誰かの助けを必要とする姿を、
私はなかなか受け入れることができませんでした。

だからこそ、どこかでずっと、
介護そのものから目を背けていたのかもしれません。

「仕事を理由に避けてきたもの」と、
いつか本気で向き合う日がくる──
そんな予感は、心の奥底に、
ずっとあったように思います。

あなたには、「見ないふりをしているもの」は
ありませんか?
(続く)

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