【心と體をひとすじに】


立冬を過ぎて、空気が澄んできましたね。
こんにちは。
ヴォイストレーナーの田村りかです。



朝の光が柔らかく差し込む時間
深呼吸をしてみると、
ひんやりとした空気が胸の奥まで届いて
季節の静けさを感じます。



寒さを感じると、
私たちの體は自然と内へと閉じていきます。



肩が上がり、背中が丸くなり、
気づけば呼吸が浅くなっていることも。



でも、呼吸が浅くなると
声の響きも小さくなり、
心も少しだけ不安定になります。



そんな時に役立つのが呼吸です。



今月は、
弘法大師空海によって伝えられたとされる
「阿字観」瞑想・呼吸法で
“まっすぐに立つ自分”を整えてみましょう。





『 阿の呼吸で整える』


•両足を組む結跏趺坐
•片方の足だけを組む半結跏趺坐
•椅子に座る
•立つ
どれでも大丈夫です^ ^


静かに背筋を伸ばし、
その背骨の上に頭を風船のように
ふわっと乗せます。


立つ場合は両足の裏で、
座る場合は骨盤で、
大地をしっかりと感じます。


そして仙骨・尾骨を真っ直ぐ下へ、
地球の中心まで落としていきます。


鼻から4秒かけて、ゆっくり息を吸いましょう。
足元から澄んだ光を吸い上げるように、
お腹の奥まで空氣を満たしていきます。


そして、吐くときは6秒かけて、
心の中で「阿（あ）……」と
やさしく響かせながら吐きます。


声に出さなくてもかまいません。
胸の奥やお腹の内側に、
音の波が広がっていくのを感じてみてください。



この「阿」は、宇宙のはじまり
すべての命の源を表す音



空海は、この一音の中に
天地も、光も、人の心も、
すべてが息づいていると伝えました。



「阿」を感じながら
ゆっくり深い呼吸を繰り返すと、
自律神経が整い、眠りも深くなります。



あなたの中にある小さな光。
忙しさや気づかぬ緊張の中で見失いがちな、
“本来の自分”の静けさと向き合ってみましょう。





『冬至へ向けて』


「1」が並ぶ11月11日は、
心と體の軸をまっすぐに整える日。



呼吸のリズムに身を委ねながら、
自分の中心へと還っていきましょう。



そして 、
いよいよ来月は冬至を迎えますね。



今年の集大成でもあり、
2026年のエネルギーが本格的に始まる日。



心と體を整えて
良き冬至を迎えられるように、
どうぞ丁寧に過ごしてくださいね。



今日も深呼吸をひとつ(*^^*)
あなたの中の光が、
柔らかく輝きますように。



今月もメルマガを読んでいただき
ありがとうございました！



今月も皆様に良い風が吹きますように♪



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