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メールマガジン バックナンバー
JCLUB マスターのひとり言(その2)
こんばんは。
前回のメールマガジンでは、ピアソラについて少しお話ししましたね。
実はこの難曲「オブリビオン(忘却)」には、ちょっとしたエピソードがあります。
以前、スカンジナビア諸国を旅行中に、ふと立ち寄ったライブハウスで、偶然アルゼンチンから来ていたピアソラファンの方と出会いました。音楽の話で盛り上がるうちに、彼が言ったんです。
「オブリビオンは、生と死の狭間を描写した曲なんだよ。」
その言葉がずっと心に残りました。
人それぞれ解釈はあると思いますが、私なりにその“生と死の境界”をピアノでどう表現できるか――
そんな想いを込めて、今この曲に向き合っています。
次回の演奏会では、少しでもその世界を感じていただけたら嬉しいですね。