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ふ菓子の歴史と魅力
初めまして。
鍵屋製菓有限会社根本です。
本日は麩菓子の歴史と魅力についてお話します。
はじめに
懐かしい味、子どものころ駄菓子屋で手にしたあの一本。今回は、そんな「ふ菓子」について、ルーツから現代まで、歴史とともにその魅力を探ってみます。和菓子好き/駄菓子好きな読者にも、再発見の楽しみがあると思います。
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1. 起源と原料
「ふ菓子」は、主に小麦粉由来の「麩(ふ)」を使ったお菓子で、そこに黒糖や飴などの甘味が加わることで、軽やかな食感と素朴な甘さを持つ菓子になっています。原料・製法に関するポイントも押さえておきましょう。
• 原料の麩=小麦粉からグルテン分を抽出・加工したもの。 
• 甘味には黒糖や飴が使われることが多く、和菓子ならではの風味が特徴です。 
• このような構成から、「ふ菓子=麩+甘味+駄菓子」というイメージが確立しています。
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2. 歴史の流れ
「ふ菓子」がいつ・どのように誕生したかを、大きな時代の流れに沿って整理します。
平安~江戸期
• 麩そのものは中国から日本へ伝来し、奈良~平安時代頃には麩を使った食品が存在していました。 
• 「菓子」としての麩菓子の記録として、江戸時代には以下のような製法があったと伝えられています。
江戸時代の麩菓子は、麩を薄い醤油で煮しめて短冊型に切り、ケシをふりかけて天日干しにした後、杏・生姜・陳皮など刻んだものを醤油に浸して乾燥させたものであった。 
• この時期、「駄菓子」という概念が庶民の間に広まり、黒糖などを使った安価なお菓子が子どもや庶民にも親しまれていきました。 
昭和~現代
• 昭和期には、現在私たちがイメージする「棒状で黒糖コーティングされたふ菓子」が普及。原料加工技術や量産化が進んだことで、駄菓子屋やスーパーの棚に並ぶ存在となりました。 
• 近年では、子どものおやつだけでなく“大人のノスタルジー菓子”や地域限定品として再注目されつつあります。 
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3. ふ菓子の魅力と注目ポイント
歴史を見たあとで、ふ菓子ならではの魅力や、メルマガで読者に興味をもってもらえるポイントを整理します。
• 食感と味わい:ふ菓子ならではの「サクッ&ふんわり」感覚。黒糖のやさしい甘さが、どこか懐かしさを呼び起こします。 
• 駄菓子文化との結びつき:子どもの頃の駄菓子屋や小銭で買った記憶とリンクするため、ノスタルジックな感情を刺激します。 
• 原料・製法の素朴さ:小麦グルテン+黒糖など、シンプルな原料で成立しており、現代の“ちょっといいお菓子”として見直される要素もあります。 
• 地域性・限定品:例えば静岡県民が特に親しんでいるという地域情報もあり、「あなただけのふ菓子体験」を提供できます。