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メールマガジン バックナンバー
MIYABIの洋上だより NO 23
いかがお過ごしでしょうか?
クルーズも終盤になりました。
船はアラスカフィヨルドを巡り、
あと10日ほどで帰国します。
クジラやイルカに遭遇する機会も増えて、
デッキでは時折大歓声が上がります。
気候変動で生態系もかなり変化しているようですが、
見渡す限りでは、穏やかな海です。
しかしながら
海の中では、細かくなったプラスティックゴミが、
魚の数と同じか、それ以上になるほど増えてきたそう。
人の無知のせいで
この地球が汚染されていくことを
やはり見逃すわけにはいかない気持ちになります。
人はどんどん便利なものを考え
開発して、
当たり前のように使ってきました。
でも最後の処分まで考えなかったことのツケが
知らないうちに世界中に広がり、
自分たちの健康や安全を脅かしているいろいろな現実を
知ってしまいました。
よその国のことだと片づけることができないほどの現実です。
国境も領海もわからない穏やかな海をみていると
我々は地球全体の恵みをいただき、
大自然の中に生きることを感じます。
目先の利益だけのために
たくさん作ってたくさん売れるのがいいわけではなく、
たくさん所有してたくさん使うのが幸せというわけでもなく、
では本当に幸せとは・・・
船上のシャベリ場では毎日のように
日ごろ話さないようなことも真剣に話し合う場があり、
参加した人たちと対話しています。
評価を気にせず、本音で語り合っていると
共感が起こり、新たな考えが浮かんだりします。
結論は出なくても、私はこんな風に考えている時間も好きです。
戦わなくてもいい世界実現を目指して・・・
私は
平和は自分の中から始まり
身近なところへと波及するものと考えています。
そして「あきらめない限り、理想の実現はできる!!!」
という軸はブラさず、
船を降りてからも焦らず自分らしく活動したいと思っています。
またお便りしますね。