mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
ペットと飼い主さんに,使える自然療法|花束によく使われる毒のある植物たち
<花束によく使われる毒のある植物たち>
皆さん、こんにちは。
自然派獣医師&ホメオパスの今村香です。
動物達にも飼い主さんにも、お家ケアのヒントになるような内容を目指しています。
自分の中に埋まっている力を蘇らせて、身体も心も軽く軽くして生きていきましょう!
季節を部屋の中でも感じるために、花を生けたり、フラワーアレンジメントを活用してるお家も多いのではないのでしょうか?
しかし、お家が中心の犬猫さん達は、毒性のものを見分ける力が弱かったりします。葉っぱの動きが面白くてちょっとかじってみるとか、生けた花瓶の水をちょっと飲んでしまう、などいたずら心があります。
花束によく使われる植物たちで、毒性の物を選んでみました。意外と身近にあるものもが、犬猫さんにとっては毒のものもあるので、気を付けておきましょう。
特に注意をしないといけないのがユリ科です。
〇 ユリ
これは、花も茎も葉っぱにも。なんと花粉にも毒性成分が含まれます。ユリを生けた水にも溶けてだしているので本当に気を付けましょう。猫さんにとっては致命的です。腎毒性によって腎不全を引き起こしてしまいます。
*ちなみに、鬼百合のレメディでLilium tigreiumというのがあります。女性の生殖器と心臓、静脈循環の乱れに使います。引きずり降ろされる重たい感覚が特徴的です。
*ゆり根が生薬や薬膳に使われます。
〇 チューリップ
球根に一番毒性がありますが、花や葉にも毒性分が含まれています。口に入れると、嘔吐や下痢、よだれ、食欲不振を引き起こし、ひどいと心臓麻痺を引き起こし亡くなることもあります。
〇 ヒヤシンス
ユリ科に属していた過去もあり、球根から花、花粉に至るまで毒性成分を含んでいます。口に入れると嘔吐や下痢、よだれ、呼吸困難、腎障害を引き起こします。花粉を吸い込むことでも、中毒症状を引き起こすので、クン活も危険です。
〇 スイートピー
特に種子に有毒成分が多く含まれます。さやや豆は絶対に食べてはいけませんが、茎にも多少の成分を含むので、食べない方が無難でしょう。
〇 カラー
サトイモ科の植物。フラワーアレンジの中に組み込むときれいですが、葉や茎に不溶性のシュウ酸カルシウムが含まれているので、かじったら、よだれや口内炎を引き起こします。嘔吐もあります。炎症の度合いがひどいと飲み込めないことが続きます。
〇 シャクナゲ
とてもきれいな花ですが、葉や茎に毒性成分があります。血圧を下げる作用があるので、不整脈や低血圧で倒れたり、呼吸困難、震えケイレン、意識障害が起こります。
*アメリカシャクナゲからレメディが作られています。Kalmia。主に心臓、神経に作用します。撃ち抜かれた痛みやこわばった麻痺の感覚があります。
*生薬として、石南葉(せきなんよう)となります。漢方薬に含まれています。
〇 ポインセチア
葉に有毒成分が含まれています。皮膚の弱い方が触れると皮膚炎をおこし、食べちゃうと下痢や嘔吐、よだれ、食欲不振などが現れます。また無気力、沈うつなどの症状が出ます。しかし、含まれる毒性分は少ないためにひどい症状はでないようです。念のために注意をしておきましょう。
生薬や薬膳で使われているものはレメディになっていることも多いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
生きとし生けるものがすべてが、のびのびと希望に満ちた生活を助けることと、
そして、かけがえのないペットライフを楽しむお手伝いを!
FB
https://www.facebook.com/homekusatsu
インスタグラム
https://www.instagram.com/kaorin.natvet
お問い合わせ、ご予約等は
arumonia579@gmail.com
--------------------------------------------------------------------------------------------