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🍃自然療法ラボのメルマガ第173号「カルメル水とハンガリー水の秘密」🍃
こんにちは、自然療法ラボの中村裕恵です
ゴールデンウィーク真っ只中ですね。後半もよい天気に恵まれるとよいですね。前半は、叔母の家に尋ねる途中で出合ったエニシダ&ミカンの花、そして「亀戸天神の藤」と、次々に香りのよい花に出合え、まさしく「春爛漫」でした。一番、香りが強くパンチがあったのはミカンの花でした😊
●《NEW》2025年のトレンドは「発酵性食物繊維」と言われています。第6の栄養素と言われている食物繊維ですが、腸&腸内細菌のこともよくわかってきて、食事だけでは足りていないと言われている食物繊維のサプリメントが発達してきました。発酵性食物繊維を何年も前から追い続けて、何度もバージョンアップしている「ルルミルク」は私からは特にお勧めですが、今回、自然療法ラボでも人気の玄米珈琲を発売しているミタニホールディングが「高発酵性食物繊維」を新発売されました。5gずつ分包されており、味も特についていないので、みそ汁、ご飯などにも加えて、食事中に摂ってしまうことができる優れものです。
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made of organicsにあったダニオフスプレーがリニューアルされて「だいじょうぶなもの」に仲間入りしました。
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「カルメル水とハンガリー水の秘密」
皆様に知ってほしい、ヨーロッパのエルボルステリア(自然薬草薬局)で現在でも処方されている植物たちをかなり網羅して参りましたが、「凄く大事なハーブを忘れているんじゃないか。。。」という気がしまして 過去のメルマガを見直したところ、メリッサ(レモンバーム)Melissa officinalisがまだでした😊
アロマもしくはハーブ(ティー&キッチン)でも使いますし、学名に「薬用の(officinalis)」がつく植物は有名なものばかりなので、メリッサの効用は皆様、大なり小なりご存じかと思います。
● シソ科の多年草(レモンのような香り)。
●古代ギリシャや修道院医学では「心を癒すハーブ」として有名。
● 鎮静、抗不安、消化促進、抗ウイルス作用などがあるとされます。
流石、薬用効果抜群!
メリッサを主に使った伝統処方に、カルメル水(Eau de Carmes / Aqua Carmelitana)」という処方が記録で残っています。メリッサが中心となる処方で、心身を鎮め、強化し、魂を調和させるために作られたそうです。
カルメル水とは🌿
項目 | 内容 |
発祥 | 17世紀初頭、フランス・カルメル会修道院 |
ベース | レモンバームを主、アンジェリカを副、その他スパイスが配合された芳香植物の蒸留抽出液 |
用途 | 神経の安定、心臓の強壮、消化促進、気分高揚、軽い抗鬱作用 |
特徴 | 修道院製秘薬の中でも高名で、後に、薬としても香水としても使われた |
当時、カルメル水は「気鬱(melancholia)」の治療薬として貴族社会にも広まったそうです。
カルメル水にはレモンバームの霊的力「心を晴らし、魂を光(中心)に向かわせる」という象徴が込められてるそうです。「メリッサのエリクシール」は、まさに月夜に祈る修道女の静けさと癒しのような力を与えてくれるのですね。。。。ということで、AI制作してくれたメリッサ(カルメル水)のイメージです。
学名に「薬用の(officinalis)」がつく植物で、もう一つ有名なハーブにローズマリーRosmarinus
officinalisがあります。ローズマリーもシソ科多年草で、主に葉にはスキッとした芳香成分があります。ローズマリーは修道院医学では、ローズマリーは「心と身体に太陽のような目覚めをもたらす植物」とされていたそうです。
●脳と神経の強壮(記憶・集中力)
●血液循環促進(冷えやむくみに)
●肝臓・胆のうのデトックスサポート
●気の滞り、抑うつ、意欲低下にも
ローズマリ―を使った伝統処方に、カルメル水よりももっと有名なハンガリー水がありますね!アロマやハーブの手ほどきを受けた方々は、一度は作ったことがあるのではないでしょうか。中心にいるのがローズマリ―です。
ハンガリーウォーターは、14世紀後半に誕生したといわれており、伝説では、ハンガリー王妃が70歳前後でこの水を使い若返り、隣国ポーランドの若き王から求婚されたという逸話が残っているので有名です。主成分のハーブはローズマリー、ラベンダー、タイム(ミント)などと言われています。ハンガリーウォーターもワインや蒸留酒にハーブを漬け込んで蒸留(蒸留香水の祖)して製造されました。特にカルメル会やベネディクト会系の修道院では、神経系・循環系のケアとして調合され、薬用酒として活用されたそうです。。。。ということで、AI制作のローズマリー(ハンガリー水)のイメージも作ってもらいました!
『カルメル水とハンガリー水の秘密』
人はメリッサの静かな芳香に魂を洗い、ローズマリーで心の奥を目覚めさせた
自然療法ラボでは、フランス・エルビオリスのチンキを皆様に提供しています。
よく質問されるのですが、メリッサは多年草ハーブですが、木質化はしないので、ジェモエッセンスにはなりません。主に、成熟した葉をアルコールに漬けたフィトチンキになります。ローズマリーは同じ多年草ハーブですが、木質化して低木になりますので「新葉を使ったジェモチンキ」も製造されます。エルビオリスでは新葉から作ったジェモエッセンスと、ローズマリーの生長した葉と花から作ったフィトチンキ、両方が製造されています(ただし、日本での認知度が低いので、現在、日本にはジェモチンキしか輸入していません)。
■「ちいさな手のひら事典 薬草」
ブクログでも書評がよい1冊。全77種の薬草効果が1ページに綴られ、見開きの隣の頁に綺麗なイラストでその植物が表現されています。「傍に置きたくなる一冊」として定評のある「小さな手のひら事典」です。以前に沢山の方にご購入いただいた「ヒルデガルトのハーブ療法」に代わる1冊を探していたのですが、その1冊になります。やはり、ヨーロッパで伝統的に使われている薬草の基準で植物が選ばれています。翻訳者が日本人向けに日本での使われ方の注釈がついているところがユニークです。メリッサは82-83頁に、ローズマリーは134-135頁に登場します😊
■5月24日開始(計3回)で、豊泉真知子先生メイン講師で「西欧中世の修道院と、その植物療法」オンラインセミナーを開催します。このセミナーで、豊泉先生が訪ねられた修道院の素敵なスライドを披露していただきながら、植物療法の歴史をレクチャーいただきます。その後、毎回4種類前後の植物を私が紹介して、最後に豊泉先生にまとめていただきます。多くのかたに参加いただきたい、心温まるセミナーです。また、このセミナーに合わせて、私が、ご参加いただいた皆様に「ワインと修道院の歴史」ミニレクチャーも作成しますので、そちらも一緒にご視聴いただけるように準備します(面白い内容になるかと思いますし、本講座も私の身にレクチャーもアーカイブ視聴が長い期間できます✨)
明日の5/3~5まで、千葉の幕張メッセで行われる「どきどきフリーマーケット★癒しコーナー」に出店します。幕張メッセの恒例イベントのようなので、「今年も行くわ!」という方がいらっしゃたら、ぜひ、お立ち寄りください。ものすごい人の多いイベントらしいです。このフェア期間に、「GWキャンペーン」も行いますので、できたら5/4にメルマガ更新して同じキャンペーンを楽しんでいただけますように、お知らせしたいと思っています❣
次号も、よろしくお願いいたします🐬