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【今月の法話】「重々帝網」(2025年5月)(#33)
おはようございます🌅
宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
「大本山大聖院」です。
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本日は「5月の法話」をお届けします。
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【重々帝網】
(2025年5月の法話)
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「重々帝網」
「重々(じゅうじゅう)帝網(たいもう)
なるを即身と名づく」
これは、お大師様が『即身成仏義』
において記された言葉であり、
『華厳経』の深い世界を映し出す
一句でもあります。
帝網とは、帝釈天の宮殿に
張り巡らされた無数の糸で、
その交差点に輝く珠玉が、
互いに光を映し合って無限のつながりを
見せる景色です。
私たちの命もまた、この帝網のように、
目に見えない「ご縁」の糸で織りなされています。
たて糸はあなた、よこ糸は私。
まるで中島みゆきさんの歌「糸」
のように、私たちは交わり、
響き合い、生かされています。
先日、私は不幸な出来事を通じて、
自分自身と深く向き合う時間を持ちました。
「しあわせ」とはなんだろう‥。
多くの方が、「幸せ」という
漢字を思い浮かべるでしょう。
私も、美味しいご飯をお腹いっぱい
食べられるときに、ふと幸せを感じます。
けれども、そのご飯が目の前にある
ということは、当たり前ではありません。
食材を育てた人、運んだ人、
料理してくれる人、場を整えてくれた人……。
数えきれないほどの「ご縁」が重なって、
今この一杯のご飯と私が出会えたのです。
「しあわせ」という言葉の本来の意味を
私たちは忘れかけているかもしれません。
それは「仕合わせ」、つまり、
いろんな出来事・人・環境と
「仕」え、「合わさる」こと。
良いことも、つらいことも、
嬉しいことも、哀しいことも
全てが重なり合って今の「私」
という存在がある。
本来の「仕合わせ」は、
ただの幸福感ではなく、
「めぐり合わせ」「おかげさま」
という感謝の心に根ざしていました。
それが、いつしか
「幸せ=良いことだけ」
に偏ってしまったのです。
私たちは、誰一人として、
ひとりで生きている人はいません。
目に見えない糸が、帝網のように
張り巡らされ、無数の「珠玉」
としての命が、互いを映し合っています。
そこには、偶然はひとつもなく、
全てが「必然」の巡り合わせ、
それが「しあわせ」なのです。
だからこそ、今、ここにいること、
出会えたこと、何気ない日常さえも、
「おかげさまで」と、手を合わせて
受けとめる心を持ちたいですね。
合掌 (宮原 大空)
本日のまとめ
👇👇
2025年5月の法話
【重々帝網】
についてお伝えしました。
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最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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