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きみってバイクストーリー 連載13回目 一段階 見極め
週始まりの月曜日です。今週も朝のひとときおつきあいくださいませ。
さて、一段階見極めに近づいてきたきみってさん。11月に入校したのに、すっかり年を越していました。ここまで岩城先生や吉原先生、ほぼ白バイ先生、風間先生を悩ませてきたきみってさん。なんとなく教習コースをまわれるようになってきました。あいかわらず1本橋の成功率は30%くらい、急制動で40キロ出せた回数はほぼ0。クランクでは芝生に脱輪し新コースを生み出していました。
ある日、教習の時間が一緒になった金髪の若いお兄ちゃんがいました。怖そうだな~と思っていたらお兄ちゃんが話しかけてきてくれました。目つきの悪い二宮一成似のお兄ちゃんに、びっくりして身構えていたら
「お姉さんすごいっすね~。あんなにゆっくり運転できる人を初めて見ました。S字やクランクを10キロくらいのスピードでクリアできるなんてすごいですよ。ものすごい体幹ですね。鍛えてるんですか?」
とめっちゃ笑顔でほめてくれました。
「ただ、怖くてスピードだせないだけなんです。」とは言えませんでした。家族に話したら「ほめられすぎて、ディスられてるんじゃない?」と大笑いでした。
1段階の原簿の張り紙がいっぱいになり2枚目の張り紙が張られる頃に1段階の見極めが合格しました。
採点の甘い岩城先生に「やっと見極め合格ですね。ぎりぎりだけどね」と言われた時は付き添いのパパがめっちゃ喜んで笑顔で握手してくれました。
最後までお読み頂きありがとうございます。次の配信は水曜日です。お楽しみに~